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日帰り温泉の選択で見る鬼怒川温泉のマーケティング戦略

お盆の旅行では民泊を利用しているので、日帰り温泉を利用している。

ホテル各社とも日帰り温泉を実施しているが、価格帯はさまざま。

ホテルA社は大人2,000円
ホテルB社は大人1,000円
キャンプに併設された温泉は大人700円

大人2人と子ども2人で考えると、A社では結構なお値段になってしまう。

ではと、B社を選択してホテルの入り口へ。

色とりどりの和傘が入り口にディスプレイされて、期待感を引き上げてくれる。

どんな温泉に入れるか、入り口の時点でワクワクのボルテージも自然と上がる。

すると、以下の表示が入り口に示されているのが、目に留まる。

団体貸切をしているため、日帰り温泉の受け入れを終了しました。

なんと!

あれだけ期待していただけに、ショックを隠せない。では、どうする?

夫がリサーチを始める。
私は色んな場所を伝えたものの、結局決めるのは夫だ。

夫が選んだ場所は……。

キャンプに併設された温泉浴場だった。

確かに、鬼怒川温泉であることは変わらない。
泉質は同じ。

けれど、環境がまるで違う。まず、脱衣所を一目見て、少なからず期待値が下がる。

窓が開けられて、1台の扇風機だけで空気を撹拌されている状態。

お風呂からあがったら、案の定、熱が冷めずに汗が吹き出る。せっかく体がサッパリしたのに!
少し残念な気持ちになる。

値段的には申し分ないけど、せっかく旅に来たならもうちょっとステキな場所に来たかったなと、正直思ってしまった。

鬼怒川温泉と1つのカテゴリーにくくっても、想定するお客さんが異なる。

価格帯によって適切な演出をしたり、環境を整えたりして、満足してもらえるよう努めているようだ。

どの値段を打ち出すかで、求められるものが違うのだから。

だからこそ各社揃って、差別ポイントを打ち出すんだな。

そんな目線で違いを見られるのも、フリーランスになり、マーケティングをほんの少しだけかじったから。

知らないことを知るって楽しい。

結局、温泉後は汗だくになり、気持ちも下がりましたが、ゲリラ豪雨によって体中が雨でびしょ濡れになりました。

マイナスとマイナスがかけ合わさって、プラスでしょうか(笑)

あまりの雨にワイパーを最大に動かしても前が見えなくて、温泉の感想はどこかに飛びました。

命の危険を前にして、生きてるだけでありがたい状態に変わりました。

自然の威力や恐ろしさの前では、ただ無事に帰れるよう祈るだけでした。

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おーつー(冨田裕子)
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