真逆の感情の入り乱れ。10日ぶりに東京のわが家へ
「あぁ。わが家だ。」
そう思うと、ホッとした。
実家を去るときは、寂しさで離れたくないと思っていたのに。
快適な場所、見知った家族。
そこから飛び出るのは、いつだって名残惜しい。
でも……。
いつからだろう。
私の家はここだと認識したのは。
実家はこの上なく快適。
ご飯を作ってくれるし、子どもたちをお風呂に入れてくれる。1番最後まで寝ていても、そのまま放っておいてくれる。
だけど、やっぱり東京のわが家に着いたら安堵した。それは、知らぬ間に実家に気遣っていたからだ。
午前中は、なるべく子どもたちを連れ出して、遊びに出かけた。実家の負担を減らすために。
本音を言えば、仕事をしたい。
少しでも進めたい。
けれど、「実家に来たら働き方を変えねばならない」という想いがある。
実際、4歳と6歳を一日中、面倒見るのは大変だ。当事者だからよく分かる。
だから、働き方を変えた。
それで良かったんだ。
普段は、幼稚園や夫に任せている遊びを、私がするのは新鮮だった。1年半前までは、当たり前のように私が遊びに連れ出して、遊び場を開拓してたっけ。
近間の公園を行き着くしたら、Googleマップから、範囲を広げて「公園」にて検索。
駐車場があるか?
トイレはあるか?
どんな遊び場か?
衛星地図から見極めて、えいやで現地に行ってみたり、遠出したり、本当にいろいろな場所へ連れ出した。そのおかげで、運転に自信が持てるようになれたのは、副次的な効果だったな。
そんな自分を一旦封印していたので、今回のお休みはとにかく新鮮だった。
0歳から連れて行った公園では、娘はうんていを披露。体を揺らしながら、確実に次のバーを掴み、前進。次の足場まで躊躇なく進む姿が頼もしかった。ヨチヨチ歩きだったのに、6年でこんなに成長するんだな。
息子とはボール遊び。
3メートルくらい距離を置いて、ボールを蹴り合う。息子はきちんと私の足元目掛けて、ボールを蹴る。すると、ボールは私の足元できちんと止まる。蹴りの強さやコントロールなど、さまざまな要素が結集したパス。
自分の仕事で忙しくしてるから、子どもたちの対応は二の次になっていた。だから、帰省した期間はこれまでと帳尻を合わせる時間になり、私も豊かな時間になった。
仕事にどれくらい時間がかかるか、少しずつ体感が積み重なったのも大きい。
午前中は目いっぱい遊ぶ。
午後は実家に託して、仕事に集中する。
そうやって細々と進められてよかった。
とはいえ、やっぱり毎日預けるのは申し訳なさもあった。だから、東京に帰れてホッとしたのだろう。
ここは私の城だから。
小さくても居心地のいい場所。
そして、何より夫がいる。
夫なら対等に物が言えるから(笑)
もちろん、実家のみなさんには大感謝です!
やはりたくさんの大人と話すからか、息子も急成長!
「おばあちゃん、おなかいたいの、なおった?」
胃腸炎にかかった祖母を、気遣う場面も見かけた。
「◯◯くんは、くるまにいる!」
休憩したPAでは、自己主張してきて驚いた。
10日前には見られなかった姿。人は数日でも変わるのだと息子から教わる。
子どもたちにとって、大切な大人が増えるのはありがたいことです。
本当にありがとう!
私も心身ともに休めたので、明日からは切り替えて、仕事モードだ。
やることが目白押し!
明朝は、ホクホクと笑顔を携えて目覚めよう。