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アドボカシーって何ですか?
アドボカシー、子供の権利条約 昔聞いた気がするんです。
どこで?
里親研修のどこかで。
それか、虐待防止の取り組みかしら。
もう、その手の業界では当たり前になってる理念か思想かと思っていましたが、とんでもない。
日本で法律になったのが今年だそうです。
子どもには権利がある。と。
どんな権利?
「声を上げる権利」
です。これが、アドボカシー、だと。
別に、好き勝手いうのをなんでもしてやるってことじゃないですよ?
言ったからとて、その意見が通るとは限らない。
しかし、子どもは大人に、言う事すらできない、のが大勢だということを前提として子どもの声が発せられているか、気づいてみよう、という大人側の取り組みです。
子どもの声を
まず、聴こう。まず、知ろう。なんですけれども、
まず、どんな権利があるというのか、知らずにこの話は先に進めませんね。
本の著者で、子どもの権利・きもちプロジェクト代表の長瀬正子先生の解説からご紹介します。
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えがしらみちこ 絵 子どもの権利・気持ちプロジェクト著
子どもの権利 4つの種類
①生きる権利
子どもの命に係わる基本的なニーズを満たすための権利
健康に育つために必要な栄養のある食事
きれいな生活水
生活水準を保つために必要な住居や衣服
病気やけがをした時の医療
子育てに必要なお金を給付する社会保障制度など
②育つ権利
子どもが豊かな育ちにかかわる具体的な要件を満たすための権利
名前と国籍
家族とのつながりの維持
親による養育
働く親への子育て支援制度
多様な社会的用語の仕組み
人格を尊重し可能性を広げる教育
休息・遊びの時間の確保
芸術活動絵への参加 など
③守られる権利
傷つけられたり 不適切な対応をされることから保護される権利
あらゆる暴力および虐待・ネグレクトからの保護
経済的搾取・有害な労働からの保護
商業的性的搾取(児童買春/児童ポルノなど)からの保護
障害のある子ども・少数民族・先住民の子どもの尊重
戦争・紛争からの保護 など
④参加する権利
考えや意見が聴かれ、尊重され、大切にされる権利
自分に関わることについて意見や考えを聴かれる
自分に関わることについて必要な情報を説明される
自分の表現を大切にされる
表現をできるよう助けられる
必要な情報へのアクセスの確保 など
これは、大多数の日本人には、このように書かれているだけではピンとこないように思いました。
よほど、幼少の頃より大人の発言や行動に何かしらの違和感を感じた人でなければ、「自分の意見を持つ・言う」ことに対して、さほど思いを巡らさないかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1698616683086-bBdwLr1omp.png?width=1200)
おおてぼの場合の解釈違いを例として出すと、
若かりし頃「意見ってモチロンどんどん言うべきものだよねっ!」と豪語してはばからなかったのですが、それは
その場での正解っぽい意見を想像できて、正解っぽいものを発言できるほどにまとめる自信があったからできることでした。
でも、その場の正解っぽい意見は「本当の自分の意見」かしら。
受け入れられそうな、
誉められそうな、
うまくまとまりそうな、
点数の稼げそうな、綺麗な意見。
もしも、自分の感じた事、思ったことを意見にすると、その場での居場所を失う危険を感じたら、言わない。・・・言えない。非難されるのも怖い。恥ずかしい思いをするのも怖い。
大人でもこうだから、子どもが、本能的に、言ったらやばいかも?と思ったら本当に言えないのだと思うのです。
表現するための十分な訓練も受けてない
語彙がつたない
何が適切か、まだ知らない
自分に起きている感情の扱い方もわからない
身体が心に及ぼすしくみを知らない
身近な養育者の持っている環境や性格などによって影響を大きく受けてしまうのです。
まずは、
そうなのか・・・なるほど。と知るところから、始めたいですね。
だって、日本で法律になったのは今年からですからね。