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散歩日記

ひとりで散歩に出かけた日。
この冬は晴れている日が多くてありがたい。遠くの山が近くにあるように感じるくらいよく見えるとき、東京を脱出できた気分になれる瞬間が好き。旅がしたいな。

あんなに遠く小さい飛行機。あれにたくさんの人が乗っているなんて信じられないと見るたびに思う。きっと向こうからはどう頑張っても僕のことは見えない。

飛行機に気づく前、なんとなくノーファインダーで空にカメラを向けて揺らしながらシャッターを切っていた。手ブレした青空の写真が撮れたんじゃないだろうか。なにか意味を見い出したい気もしたけど面倒で考えるのをやめた。

梅が咲きはじめている。蝋梅も水仙もきれい。
梅の見頃はもうすこし先かな…たくさん咲く頃に見に行こうと思う。一人は楽だし嫌いじゃないけど、やっぱり共有しながら見るほうが幸せかもしれない。妻か末っ子を誘おう。こういうのを共有できる友人はいない。noteに写真をあげたりするのは、同じような感性の誰かに共有したいからなんだろうなと思う。

小鳥によく目がいく。鳥を撮るのは難しい…70-200程度では遠すぎる。撮るのは早々に諦めたものの、鳥探しは結構楽しい。詳しくないし鳴き声と姿が一致しないけれど、メジロ、ハクセキレイ、コゲラ、ジョウビタキあたりを見たんじゃないだろうか。
かれらは何を考えて生きているのかな、と思う。

夏の終わりを惜しむ人は多い。でも冬の終わりを惜しむ声はあまり聞かない気がする。雪深い地域に住む人には死活問題だろうし早く過ぎてほしい季節かもしれない。
僕は冬は結構好きだけど、それは雪が降らないところに住んでいるから言えるのだと思う。

ともあれ、冬も終わりに近づいてきている。そんな日だった。

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