アスペルガー(ASD)のMy対処法……なし!
だってアスペルガー気質はもはや自分の性格そのものだから……というのと、
小手先の技術でなんとかなるくらいなら苦労してへん、ってね。
今日も仕事中、「大岡さーん!」と自分の名前を呼ぶ幻聴が聞こえていた私です。名前呼ばれるのは、地味に仕事に差し触るのでやめてほしいです。
※ちなみに大岡 優樹は本名ではないです。
アスペルガー(ASD)で一番困るのが、対人関係なのですが、空気が読めないのを、空気を読めるようにするっていうの、もはや超能力者になれって言われているようなものなんですよね。
幻聴の場合は、「症状」であるから、「対処」ができるのですが、アスペで困るもろもろは、そもそも病気じゃないし、障害扱いだし、対処は難しいね。
障害が、「目立たないようにする」工夫は、ここ十年ちょいでだいぶ身につきましたが、が、が、……
根本的に、高校生の頃となにも変わってはいませんよ。私は。
でも、一つ高校生の頃と大きく変わっていることがあって、私にとってとても重大な克服でした。
社交不安障害(SAD)を克服したこと
もともと10代のころから赤面症で、対人恐怖症でした。
アスペルガーの特徴のせいで、人とうまくやれずに、「また変に思われたらどうしよう」と考えると、顔が熱くなり汗が止まらなくなるのです。
例え緊張してなくても、自然なありのままの状態だと人とうまくはやれない。
でも、緊張していたら、もううまくやるどころか何も話せなくなったり逆に極端にマシンガントークになったり最悪のありさま。
私は、なんとか年相応の女子に化けなくては!と皆の真似をしていたつもりが、気持ちの悪いぶりっ子みたいになったり。見た目は芋なのに。
精神科でソラナックス(抗不安薬)をもらったりしていましたが、それは気休めみたいなものだったかな。
社交不安障害は、気がついたら治ってたんです。20代前半には。
一に、初彼氏ができたこと。二に、『タッピング療法(TFT)』との出会い。この2つがきっかけだと思います。
彼氏は2年ほどで別れましたが、アスペの私を「普通の人に見える」と言ってくれて、少し安心できたのです。「普通の人に見えるための練習、うまくいっとるやん」と成果が見えた気がしたため。
……まぁ無理は続かないです。素のアスペ状態をあまり出せず、一緒にいるのが苦痛でたまらなかったです。
タッピング療法については、別の日に別の記事を書きたいと思っています。おすすめの本もありますす。
タッピング療法と出会っていなければ、今の私はありません。。
とにかく、社交不安障害を克服したことで、ようやく素のアスペの自分として社会にくり出ることができて、そこで失敗を重ねながら修行を積むことができるようになりました。
社交不安障害(SAD)の方!だいじょうぶ!それは克服できます
ここに身を持ってはっきりと克服したと言い切る経験者が一人います。
そして、アスペルガー(ASD)の方!だいじょうぶ!
それは克服はできないけれど、一緒に味のある人生を楽しみましょう!笑
アスペの方は、諦めて個性だと楽しみましょう。
最低限、人にものすごい嫌な思いをさせないようにだけ気をつけて(そのためには、人の悪口を言わない、いつも穏やかに、ニコニコと愛想よくしていよう。“ちょっと変な人だけど、悪い人ではないんだな”とわかってもらえれば成功)、あとはアスペルガーで恵まれていることに目を向けて人生楽しもう。
遠回りしてきて、ようやくスタートした“明るい”人生
人並みに見た目が気になる気持ちも、はたまたちょっと人前で緊張する気持ちも、まだありますが、それはたぶん、普通のこと。みーんな、ある。
やっと、やっと、アスペルガーで、幻聴が聞こえる、と、コンパクトに分かりやすく自分の現状がまとまった。
今は、昔のように切羽詰まった「死にたい気持ち」がわかなくなりました。
逆に、まるで小学生の頃のように、新しい小説を読んでみたいとか、映画を観てみたいとか、『あれをしてみよう欲』が出てきました。
やっと、普通の人として、毎日を楽しめていて嬉しいです。
こういう未来があなたにもやってくると、高校生の頃の自分に伝えたいです。
これからも、生きていればつらい出来事はたくさんあるだろうけれど、10年耐えた先に幸せがあった今回の経験を糧にして、乗り越えていきたいと思っています。
ではまた。