映画感想文~エンパイア・オブ・ライトを観て
この作品の監督サム・メンデスは何故か作品を観る機会がある。記憶は曖昧だが、アメリカンビューテイー、前観た1917命を懸けた人生、そして本作。今回の作品は彼のこの作品への思いが伝わり、メッセージ性が物凄く伝わった。今公開の映画作品で何故か映画愛、映画館愛が目立つ中、本作品はあまり気にならなかった。
シーンはネタバレになるので省くが、80年代初頭のイギリスでも現在と同じ社会の激しい分断、激動があった。その中でも当時のポップカルチャー・仲間がいつもそばにいる。現在にもあてはまることが本作品でも肌で感じた。ストーリーでも紆余曲折がありながらも最後は後味がいい終わり方も素晴らしい。この作品を観てどこか観客へのエールだなと感じる。切り口はもちろん幅広い。80年代のイギリス社会・文化も知ることができる。
オリヴィア・コールマンの演技は圧巻。映像・撮影も文句なし。今年度のベスト作品候補にあげたい。また、人生・生き方も考えさせてくれた映画でもある。
惜しむらくは公開日をイニシェリン島の精霊と入れ替えても良かったけど文句なし素晴らしい作品です。おすすめします。(コリン・ファレルのセクハラ演技は除く)サム・メンデスの過去の作品を忘れて観たほうがいいかもしれない。
本日も拙い文章ながらお読みいただきありがとうございました。