読書感想文~水上学著「疑え、競馬常識」を読んで


「夏は牝馬が有利!」「新潟千直は外枠有利?」「同一厩舎出走は人気薄を狙えは本当?」「海外帰りの国内初戦は狙えないは本当か?」「本当に競馬は市民権を得たの?」「持ちタイム欄は廃止でいいの?」など様々な格言、疑問、新種牡馬はどうなのなどラジオ解説、競馬予想TVでお馴染みの水上学氏が最新刊で疑え、競馬常識を刊行し読んで見たがなかなか読み応えがある。競馬予想TVを御覧になられている方なら水上氏は血統予想家のイメージが強い。

しかし、競馬予想TVを御覧になられている方は気づかれているかと思いますが、彼の予想理論ベースはレース傾向や馬場傾向など踏まえて最終的に血統分析の要素を入れて予想する。近年ラジオ解説などを担当されている影響も多い。私も本著を読んで、これらをベースに予想されているのかなと感じた。また、今の競馬界の課題、問題点などもエッセー風として執筆している。彼の文章としてのまとめ方の上手さも見事。特に私も勉強しなくてはいけないが、本著で故山際淳司氏の文庫本「そして、今夜もエースが笑う」を取り上げているが、水上氏は引用すると権利問題が発生するので概要をまとめている。私も水上氏の文章の使い方を見てなるほどと思いつつ私自身も文章を書くのが好きな方だが、引用をやたら使うと権利問題が発生する事を無知で本著を読んで自分が恥ずかしくなった。プロの作家やライターが書いた本を読むと引用をやたら使う本をみかけるが、水上氏が書かれているように権利問題も考えて概要をまとめる事を意識するなど文章を書く勉強のホントにもなった。

競馬のあり方から格言、馬券の考え方、水上氏の得意ファクターである血統新種牡馬分析までまた来週から緊急事態宣言になるが夏競馬をStay Homeで楽しむには最適な本著。ぜひ一読をすすめます。

本日も拙い文章ながらお読みいただきどうも有難うございました。

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