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最もスピードの出る投球フォームのメカニズム


今日は投球フォームのメカニズムについて書いていこうと思います。まずは投球の各フェーズを見ていきます。

投球のフェーズについて

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https://images.app.goo.gl/Aiy6aL6Tx6g6Yd1GA

①ワインドアップ期     
セットのポジションから足を上げるまで

②早期コッキング(アーリーコッキング期)
足を上げてから踏み込むまで

③後期コッキング期(レイトコッキング期)
踏み込んでから肩関節最大外旋位まで

④加速期
肩関節最大外旋位からリリースまで

⑤減速期
リリースから肩関節最大内旋位まで

⑥フォロースルー期
肩関節最大内旋位から投げ終わりまで

急速アップに必要なこと①

踏み込み足の安定性(床半力)

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上の写真は膝が割れてしまている状態です。
こうなることで床からの力いわゆる床半力がもらえず下半身の力が上半身に伝わっていないということになります。
では床からの力をもらうということはどうゆうことなのかを解説していきたいと思います。

それは垂直に力を加えるいうことです。

垂直とびを思い出してくでさい。
できるだけ高く飛ぼうとすると、

真下に力をためる(踏ん張る)と思います。
もし床が斜めだったら高くは飛べませんよね。

投球の踏み込み時も同じことが言えます。

膝が割れていない
地面に対して垂直に踏み込めていれば、それだけ床からの力をもらえるといいうことです。

しかし膝が割れていて踏ん張れていないと、床からの力ももらえないし、上体が流れる投げ方になってしまいます。

急速アップに必要なこととしてまずは

踏み込み足を安定させることが重要になります

急速アップに必要なこと②

体幹の側屈+屈曲

急速アップに必要なこと①では踏み込み足の重要性について解説しました。

次は投げるための回転の軸について解説していきます。

球速が上がらない、なげたら肩の裏が痛い、肘が下がっている人は
回転の軸が違っているかもしれません。

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写真のような軸で投げている人が多いと思います。

このような投げ方になってしまうと、肩の内旋、外旋の動きだけで投げることになるため、棘下筋、小円筋など肩の裏側を痛める原因になります。

そこで大切になってくるのが『ゼロポジション』です

ゼロポジションとは肩甲骨の肩甲棘と上腕の長軸が同じラインにある状態を言います。この位置が最も関節の適合性がよく、肩周囲の筋肉への負担が少ないと言われています。

このゼロポジションで投げるということが怪我予防や急速アップにおいてとても重要な要素と言えます。

ゼロポジションの取り方としては、手を頭の後ろに置きそのまま肘を伸ばします。

そこがゼロポジションの位置です

まずはその位置で投げれるようにしましょう。

しかし、その位置が取れたとしても、そこから内外旋の動きだけで投げてしまうと意味がありません。

次に大事なのが体幹の側屈、屈曲です

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側屈、屈曲ができると写真のような軸で投げることができます。

そうすることで、インナーマッスルのような小さな筋肉ではなく、体幹をフルに使って投げることが可能になるため、出力が上がり急速アップにつながるというわけです。実際投げる際筋肉の出力が一番高いのは外腹斜筋とされています。

急速アップに必要なこと③

胸郭の柔軟性

胸郭の柔軟性は体幹のしなりを出すために重要になってきます。

体をムチのようにしならせることが出来たら、もちろんスピードは出ます。

急速アップに必要なこと④

骨盤のローテーション

骨盤のローテーション、、、

初めて聞いた方も多いと思います

ここで参考にしてほしいのがオリックスの山本由伸選手

山本選手の投げ方を思い浮かべると、踏み込んだ足が伸び切っているイメージがありませか?
あとはメジャーのピッチャー、投げたあと、軸足が高く浮いているイメージはありませんか?

これが骨盤のローテーションです

踏み込み足の上前腸骨棘を軸足の上前腸骨棘がどれだけ早く追い越せるかが球速を出す上で大事になってきます。

骨盤を走らせるということです

そうなってくると、山本選手の踏み込み足の膝の伸び切りも理解できます。
あれはアンチローテーション(回転の制動)の動きになります。
膝を伸ばすことで骨盤の回転にロックをかけより軸足の骨盤を走らせようとしているのです。

メジャー選手のような軸足が浮き上がるのもしっかり踏み込み足で骨盤のロックをかけ骨盤を走らせた結果あのようになっているのです。またメジャーのピッチャーも骨盤を走らせた結果あのような投げ終わりになっていると考えます。

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急速アップには以上のようなポイントがあると考えます。
今回に記事では急速アップのメカニズム的なところでお話ししました。
次の記事ではこのような動きをだしていくためにどのようなトレーニング、エクササイズを行なっていけば良いのかをご紹介していきたいと思います。
①踏み込み足の安定性
②体幹の側屈、屈曲
③胸郭の柔軟性
④骨盤のローテーション
ぜひ今後意識して投げてみてください!!






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