【干し柿のラムボウル風】
~ラム酒の代わりに「こんにちは料理酒」
レーズンの代わりに干し柿を使って~
節分の翌日は立春。
暦の上では春ですが、こちらは一年のうち最も寒さの厳しい時期になっています。
そんな凍りつきそうなところへ、バレンタインデーの華やかなチョコレートのレシピをいただいたのでご紹介いたします。
干し柿がこんなおしゃれなスイーツに変身するとは!
そういえば干し柿は和のドライフルーツだったのだと改めて思いました。
アルコール(料理酒)をほんのり効かせた大人のデザートになっています。
今年はぜひ手作りのチョコを作ってみてくださいね。
ご紹介くださるのは、Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。
それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。
<ふくしまごはん歳時記 2023年2月 如月(きさらぎ)>
【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。
【季節のコラム】
季節は早いもので2月ですね。受験生の皆さんはいよいよ本番。この時のために本当に努力されてこられたんだと思います。ご家族も含めて栄養のあるものをしっかりと食べて体調を整え、当日に向けて頑張ってください。
陰ながら応援しています!!
さて、今月のレシピは、2月14日バレンタインに向けたチョコレートのお菓子をご紹介したいと思います。「えっ?こんにちは料理酒でスィーツって?」と思われるかもしれませんが、実はこんにちは料理酒は甘いものにも万能。今回は福島名産「あんぽ柿」=干し柿と、市販のスポンジやカステラを使って作る「干し柿のラムボウル風」にしました。
ラムボウルとは、ケーキクラムと言われるスポンジケーキを細かくしたものと、ラム酒漬けレーズン、ナッツなどを合わせて作るチョコレート菓子のことで、トリュフのように丸い形をした美しいスィーツです。これをレーズンではなく干し柿、そしてラム酒ではなくこんにちは料理酒で作るとちょっと和テイストで上品なお味になるのです。
ここでちょっと1口メモ。こんにちは料理酒に含まれる旨味成分であるアミノ酸は、「塩味」を隠し味として加えることによってより引き立ち、おいしさを感じやすくなります。餡子を煮るときに隠し味に塩を入れる感覚で、スィーツに使う際は是非塩、醤油、味噌など「塩味」を加えることをおぼえておいてください。今回のレシピ、想像以上に本当においしくて手軽にできますのでぜひ作ってみてくださいね。
ではまた来月お会いしましょう。
【干し柿のラムボウル風】レシピ
~ラム酒の代わりに「こんにちは料理酒」
レーズンの代わりに干し柿を使って~
■材料:(6~7個分)
市販のスポンジケーキ・・・・100g(6号サイズ約1/2個)
くるみプードル
(なければアーモンドプードルでも可)・・20g
無塩バター・・・・・・・・・・20g
ココアパウダー・・・・・・・・小さじ1/2
シナモンパウダー・・・・・・・小さじ1/4
自然塩・・・・・・・・・・・・少々
ブラックチョコレート・・・・・50g
チョコペン(黒・白)・・・・・・各1本
食用金箔・・・・・・・・・・・適宜
干し柿・・・・・・・・・・・・60g
こんにちは料理酒・・・・・・1/4カップ
■作り方
干し柿を切って漬ける
干し柿はレーズンほどの大きさに切り、
こんにちは料理酒に1時間以上漬けておく。
2.材料を混ぜる
スポンジケーキはちぎってフードプロセッサーにかけ、パン粉状にする。
フードプロセッサーがなければ手でそぼろ状に崩すだけでもよい。
くるみのプードル、ココア、シナモン、溶かしバターを入れてゴムベラで合わせる。
1の干し柿、干し柿を漬けておいたこんにちは料理酒大さじ2、塩2つまみを入れて混ぜ、6~7等分にして空気が入らないようにしっかりと丸める。
3.チョココーティングして飾る
チョコレートを湯せんにかけて溶かし、フォークで転がしながらコーティングし、オーブンシートの上で乾かす。チョコペンを湯せんにかけて好きなように飾り、あれば金箔やアラザンをのせたら出来上がり。
板チョコではなく、コーティング専用のチョコを使うと失敗いらず。チョコバナナなどに使用しているものです。スーパーマーケットの製菓材料売り場、業務用スーパーなどで手に入りますよ。
■バレンタインラッピング
写真は100円ショップで見つけたBOXに入れました。トリュフ用のBOXにぴったりのサイズです。