【伊達巻】
~みりんの代わりに「こんにちは料理酒」を使って作る、
本格おせち~
クリスマスが終わると、そろそろ新年の準備ですね。今回は「おせち」のレシピになりますので、少し早めに投稿いたします。
なかなか自分で作ることがない伊達巻ですが、ミキサーで材料を混ぜて焼くだけの意外に簡単にできるレシピになっています。
レシピをいただいて2回作ってみました。自分で作るので甘さも調整できます。(私は甘いのが苦手なので砂糖なしで作りました)
仕上がりはしっとりしていて、今までの伊達巻のイメージを覆す美味しさでした!
ぜひ今年は手作りの伊達巻にチャレンジしてみてくださいね。
ご紹介くださるのは、Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。
それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。
<ふくしまごはん歳時記 2023年1月 睦月(むつき)>
【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって
24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。
【季節のコラム】
本当に1年とはあっという間だなぁと感じる今日この頃。
皆さんにとって、2022年はどんな年になりましたか?
新型コロナウィルスと共に過ごすお正月も、もう3度目となります。経済活動が止まり、新型コロナの脅威と社会の在り方、人とのつながり、食の大事さ…。人とはどう生きていくことがより幸せにつながるのかを考えさせられる日々でもありました。
迎え来る2023年は、もう少し人のぬくもりを素直に感じてもよい1年にしたいと願わずにはいられません。おいしいお酒とお料理、そしてそばにいてくれる誰かとの会話ができる時間こそが幸せというものだと思うからです。
さて、そんな新年の幸せを願って食べるのが「お節料理」。
お節の歴史はもともと平安時代にさかのぼります。
季節の変わり目である日、元日(1月1日)、白馬(あおうま、1月7日)、踏歌(とうか、1月16日)、端午(5月5日)、豊明(とよのあかり、11月)は五節会(ごせちえ)と呼ばれ、特に重要視されていました。この重要な日に振る舞われた料理を「御節供(おせちく)」といったそうで、「御節(おせち)」の語源となったとされています。
それぞれの料理にゲン担ぎの意味があり、一の重・・・祝い肴と口取り、二の重…海の幸を中心とした、縁起の良い焼き物、三の重…山の幸を中心とした、煮しめ(煮物)、与の重(四とは書かない)…酢の物、あえ物を入れるように決められています。
今回つくらせていただいた「伊達巻」は、見た目の華やかさと、書物のような巻物に似ている形から「知恵が増える」ことを願う縁起物です。 鮮やかな色から「派手な卵焼きという意味で」派手・おしゃれを意味する「伊達」を用いたという説もあるそうです。
お節料理のひとつひとつの意味を知ることで、より食べるのが楽しくなりそうですね。ぜひ調べてみてください。
今年1年も本当にお世話になりました。よいお年をお迎えください。
【伊達巻】レシピ
〜みりんの代わりに「こんにちは料理酒」を使って作る、本格おせち〜
■材料:(玉子焼き機1台分・10個分)
玉子・・・・・4個
はんぺん・・100g
きび砂糖・・大さじ2
こんにちは料理酒・牛乳・白だし・・・各大さじ1
油・・・・・適量
※はんぺんは、
石巻の髙橋徳治商店さんのもので作ると別格に美味しいです。
■作り方
材料をまぜる
ミキサーの中に、はんぺんときび砂糖、こんにちは料理酒、牛乳、白だしを入れてよく混ぜ、さらに玉子を入れてよく混ぜる。(攪拌するだけで混ぜすぎないこと)
2.焼いていく
玉子焼き器に油をひいてなじませ、多いようなら戻す。
1を入れて中火で3分。アルミホイルをかぶせてとろ火で13分焼いていく。
時間になったらひっくり返し、とろ火で5分焼く。
3.冷やす
巻きすをひろげ、きつね色の部分を上にして巻いていく。両端を輪ゴムで止め、冷めるまでおいておく。しっかり冷めて形が固まったら巻きすを取り、食べやすい大きさに切って出来上がり。