見出し画像

【秋茄子の煮びたし】

~温かくても冷たくてもおいしい定番おかず~

耳を澄ませば秋の虫が聞こえる季節になりました。
オリンピックに甲子園・・・賑やかだった夏が過ぎ去り、
朝晩涼しくなってきて、秋の足音が聞こえてきました。
今月は和のお惣菜で茄子を使ったレシピになっています。
写真の薬味だけでもすでに美味しそうです。
レシピをご紹介くださるのは、Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。

<ふくしまごはん歳時記 2024年9月 葉月(はづき)>
【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
二十四節気(にじゅうしせっき)は、今でも立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられています。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので、「節(せつ)または節気(せっき)」と「気(中(ちゅう)または中気(ちゅうき)とも呼ばれる)」が交互にあります。太陰太陽暦(旧暦)の閏月を設ける基準となっており、中気のない月を閏月としていました。二十四節気は、その年によって1日程度前後することがあります。

■白露(はくろ) 2024/9/8-9/22
草に降りる露が白くなるころ。気温はまだ夏を引きずっているものの、朝夕の風には秋を感じるように。
秋分(しゅうぶん) 2024/9/23-10/7
お彼岸、ようやく秋も本格的になるころ。秋は運動会や学芸会など、子供の学校行事が目白押しとなる季節。

【季節のコラム】
お盆を過ぎますと、夏のジリジリとした暑さから少し落ち着いて、風が秋らしく涼しく変化してきます。梅雨明けからお盆、そして秋、季節の変わり方が目まぐるしいですね。とはいえまだまだ残暑厳しいこの時期。夏の疲れも出てくるころです。
そんな時、おいしい秋茄子でこんな一品はいかがでしょうか。
「茄子の揚げびたし」を作ろうとするとどうしても揚げ油を用意しなくてはならず、油の処理が気になったりご夫婦二人暮らしの方だと使った後の油が勿体なかったりします。なので私がよくやっているのが多めの油で茄子を焼いて煮る方法です。これなら油の処理を気にすることなく手軽に作れますよね。
もう少し涼しくなると皮が少しずつ固くなったりしますので、気になる場合はピーラーで粗く皮を剥くとよいでしょう。
とろとろの茄子にこんにちは料理酒を入れただし汁がしみて箸が止まりません。ぜひ、お試しくださいね。ではまた来月お会いしましょう。

※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
二十四節気2024 https://fusuihoui.jp/24sekki/2024.html
 
レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 料理研究家 中村美紀

~温かくても冷たくてもおいしい定番おかず~

【秋茄子の煮びたし】

■材料:(4人分)
茄子・・・3本
みょうが・・2本
生姜・・・1片
小葱・・・少々
油・・・大さじ2
A:調味料
だし汁150ml、めんつゆ大さじ2、こんにちは料理酒大さじ1/2

材料

■作り方
1.      下ごしらえ
茄子はヘタを取って半分に割り、隠し包丁を入れてからさらに1/2に切り、水にさらす。みょうがも半分に割って薄くスライスしたら水にさらす。生姜はすりおろしておく。

材料を刻んでおく

2.      焼く
フライパンに油をひき、茄子を並べて蓋をし、裏返しながら蒸し焼きにする。調味料と生姜を入れて5分ほど中火で煮る。

茄子を並べる
蓋をして蒸し焼きに
調味料を生姜を入れる
落し蓋をして5分ほど煮る

3.      盛る
保存容器に茄子を並べ、みょうがをのせ、アツアツの煮汁をかける。
このまま粗熱を取り冷やしてもよいし、温かいまま盛り付けて小葱をふって食べてもおいしい。

茄子を並べみょうがをのせ、煮汁をかける


完成!

■こんにちは料理酒を使うポイント
・煮汁に風味を加え、茄子のおいしさを引き立てます。
・常備菜としての保存性を高めます。


こんにちは料理酒

いいなと思ったら応援しよう!