【栗きんとん】
~ほんのり香る「こんにちは料理酒」がおせちを格上げ~
おせち料理の準備を始める季節になりました。
市販のものを詰め合わせて・・・という方もいらっしゃるでしょうが、
おせち料理で、手作りが断然美味しいナンバーワンは「栗きんとん」では
ないでしょうか。栗きんとんはお正月だけでなく、一年中食べたい人気メニューですね。ぜひチャレンジしてみてください。
レシピをご紹介くださるのは、
Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。
それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。
【季節のコラム】
いよいよ年の瀬ですね。お正月の準備はできましたでしょうか。
2023年はどんな一年でしたか。
そして、2024年はどんな一年にしたいですか。
いつもは忙しい主婦の皆様のために時短レシピを考えている私ですが、おせちだけは時間をかけてじっくりと用意します。それは、今年一年家族の健康を守ってくれた五穀豊穣の神様に対する感謝と、家族がまた来年健康で幸せに過ごせるように準備するという作り手の「祈り」という2つの意味があります。
そもそもお節料理の由来とは、五穀豊穣と家族の一年の健康を願うもの。お節料理にはひとつひとつ意味があり、例えば数の子は、子孫繁栄、田作りは(五万(ごま)米(め))と言うので五穀豊穣、黒豆は、勤勉で健康に、そして栗金団(きんとん)は「勝ち栗」と「財宝」を意味します。
栗きんとんは裏ごしするのが手間がかかって面倒なイメージがありますが、ポタージュなどを作るためのバーミックスがあればあっという間に作ることができます。繊維も残らずなめらかに仕上がりますのでまさに初心者向け。こんにちは料理酒を使えば深みのあるおいしい栗きんとんが作れます。ぜひぜひお試しくださいね。
今年も大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。では、また。
【栗きんとん】
~ほんのり香る、こんにちは料理酒がおせちを格上げ~
■材料:(作りやすい分量で)
さつまいも・・・・2本(正味500g)
栗の甘露煮・・・・10粒
きび砂糖・・・・・30g
みりん・・・・・・・大さじ1/2
こんにちは料理酒・・・小さじ1
塩・・・・・・・・・ふたつまみ
クチナシの実(あれば)
■作り方
さつまいもをむく
さつまいもは洗って厚めに皮を剥き、水にさらしておく。
2. 柔らかく煮る
圧力鍋にさつまいもを入れ、ひたひたに水を注ぎ入れ4分加圧する。
(クチナシの実があればここで入れる)
3. つぶして練る
小鍋にさつまいも、おたま一杯分の煮汁、みりん、こんにちは料理酒を入れバーミックスで繊維をつぶし、火にかけてほどよい固さまで練る。
(クチナシの実を入れた場合、最初に取り出しておく)
きび砂糖、塩、汁気を切った栗を入れて、栗が温まったら出来上がり。