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【いくらの醤油漬け】
~晩秋に作りたい、秋の風物詩~
11月になりました。今月は鮭の腹子を使ったレシピです。
腹子のキレイな赤色は「アスタキサンチン」と呼ばれる色素に由来しています。アスタキサンチンは野菜に含まれる抗酸化物質であるベータカロチンと同じ仲間なんだそうです。抗酸化作用が非常に強く、様々な病気を引き起こすといわれている活性酸素やフリーラジカルの攻撃から身体を守ってくれる働きがあります。ストレスの多い現代で「アスタキサンチン」の摂取は効果的。ぜひ今年はいくらの醤油漬けの手作りにチャレンジしてみてください。
レシピをご紹介くださるのは、Cooking Studio I-e(イーエ)代表・料理研究家の中村美紀さんです。それでは中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。
*コラムの後にレシピを投稿しております。
<ふくしまごはん歳時記 2024年11月 霜月(しもつき)>
【二十四節気(にじゅうしせっき)とは】
二十四節気(にじゅうしせっき)は、今でも立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられています。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので、「節(せつ)または節気(せっき)」と「気(中(ちゅう)または中気(ちゅうき)とも呼ばれる)」が交互にあります。太陰太陽暦(旧暦)の閏月を設ける基準となっており、中気のない月を閏月としていました。二十四節気は、その年によって1日程度前後することがあります。
■立冬(りっとう) 2024/11/7-11/21
立冬は二十四節気のひとつで、「冬が立つ」と書くように、冬の兆しが見え始める頃。空気がぐっと冷たくなり、冬の気配を感じる時期です。
■小雪(しょうせつ) 2024/11/22-12/6
雪がちらつくこともありますが、昼間はぽかぽかとしていることも多く、比較的過ごしやすい季節といえます。 なおこの時期、春のように温かくなる日は「小春日和」と呼ばれています。
【季節のコラム】
あれだけ長かった暑さから一変、ぐっと寒くなり、温かい食べ物が恋しくなりました。季節はすっかり冬支度へ向かいます。
猛暑のため、近年海も大きく変化し、東北で獲れる魚が変わってきました。福島から宮城の海沿いではこの季節、「はらこ飯」といういくらと鮭がたっぷりのった炊き込みご飯を郷土料理として食べています。鮭も昔よりは獲れなくなってきたそうですが、スーパー等で大きな腹子(鮭の卵)を見ると作りたくなるのが今回ご紹介する「いくらの醤油漬け」です。
気をつけなくてはいけないのがアニサキスですが、厚生労働省の指導によれば60度のお湯に1分ほど漬けておくと死滅するそうです。それを聞いてから我が家は60度のお湯でほぐすようになりました。
ラケットでほぐすなどいろいろな作り方がありますが、今回は最も作りやすいレシピになっています。作ったことがない方はぜひこんにちは料理酒を使ってチャレンジしてみてください。ではまた来月お会いしましょう。
※参考資料:にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著 主婦と生活社)
二十四節気2024 https://fusuihoui.jp/24sekki/2024.html
レシピ監修:Cooking Studio I-e(イーエ) 料理研究家 中村美紀
~晩秋に作りたい、秋の風物詩~
【いくらの醤油漬け】
■材料:(作りやすい分量で)
鮭の腹子 250~280g
塩 大さじ1
60度のお湯 1000ml
A:調味料…醤油、みりん、こんにちは料理酒各大さじ1+1/2
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■作り方
下ごしらえ
60度のお湯に塩を入れて混ぜ、腹子を入れ菜箸でほぐす。ほぐれてきたら手で細かい部分をほぐし、一度水を捨てて薄皮を取り除く。何度か洗ってある程度まできれいになったら、ざるに上げて水を切る。(はじめは塩水に入れないと、ほぐす際に潰れやすく、旨味が抜けてしまうので注意)
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2.酒を煮切る
こんにちは料理酒とみりんを耐熱皿に入れ、ラップをせずに500wで1分加熱し、粗熱をとっておく。
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3.漬ける
保存容器にほぐしたいくらを入れ、2と醤油を入れて一晩置いたら出来上がり。
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■こんにちは料理酒を使うポイント
・いくらの臭みを取り除き、風味を高めます。
・保存性、保水性を上げます。
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