「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。(ほぼ日刊イトイ新聞)」の読書感想 #5

はじめに

前回のリンクはこちら。

今回は、第6章と第7章をまとめます。

第六章 岩田さんを語る。

・得意なことや特性や個性を理解して、うまくやること。
 →この本の別のところでもこういう話が出てきますが、やっぱり、こういうことがマネジメントと呼ばれるもののコアなんだろうなと思いました。

・違っていても、対立させないこと。
 
→まさに、ファシリテーションですよね。宮本さんはこの本の中で「岩田さんとは考え方が違っていても、目指すものは一緒だった」という旨のことをおっしゃっています。違っていることや対立していることに注目せず、一致していることに注目できているからこその、この発言ですよね。この構造を作ったのが岩田さんなのか宮本さんなのかはわかりませんが、ファシリテーションを学んでる身として、興味深いです。

・インプットに貪欲であること。
 →見習いたいです。幸い、今の時代はインプットの機会に恵まれていると思っているので、それを最大限に活かしていきたい…!

・情報の共有の仕方を工夫すること。
 →情報の伝えようとするとき、たいていは「その内容に間違いがないか」とか「相手のレベル感は大丈夫か」とかに意識がいきがちですが…「場を作ること」って同じぐらい大事ですよね。見習いたい。

・信頼貯金を早く貯めること。
 →会うたびに信頼が深まっていく、というのって凄いですよね。コミュニケーションを重ねたって、信頼を得られない人はいくらでもいますから。

・リアクションの良さ。
 →企画の人からアイデアを聞かされた時、僕はどうしてもその場で実装方法とかを考えてしまって、「いいですね!」の前に「それ、難しいかもしれません。こうすると簡単になるかもしれないですが。」みたいなことを言ってしまいがちです。でも、最初に伝えるべきは「いいですね!」ですよね…せっかくアイデアを出してくれたのに、難癖をつける批評家みたいな態度じゃ、企画のテンションも上がってきませんし、最終的にゲーム自体がこじんまりしたものになりかねない。反省しました。。

第七章 岩田さんという人。

・自分の変化の兆しをご褒美として捉えること。
 
→「これ、足りてないかも…」となりました。。「少し変われたな」と思うことはあるし、それはもちろん嬉しいと感じるんですが…その前段階の「兆し」の時点でうれしさを感じたりすることって、僕にはなかなかできていない。もしそれができたら、めちゃめちゃ強いですよね。正のフィードバックループが回っていく感じ。任天堂の社長というゲーム業界の頂点まで成長していったのは、岩田さん自身のこうした強みと関係があるんだろうと思わずにいられません。

・新しいものを出す不安を、ポジティブなエネルギーに変える。
 →なんと表現すべきなのか迷ったのですが…「怖いですよ、毎回。だから、あらゆることをやろうとするわけです。」という言葉。これ、「怖いから不安を紛らわせるためにとにかく手を付けまくる」というようなネガティブな受け取り方もあると思うんですよ。でも、この本を一通り読んだ後、もう一度この言葉を見返したとき、なんていうかポジティブさを感じたんですよね。「合理的だと判断したら覚悟が決まる」という岩田さんの特性からすると、きっと、スケジュールだとかコストだとか、そういったものもすべて含めて「やるほうが合理的」と考えての判断なんでしょうし。やるほうが合理的だって判断があるなら、「あらゆることをやってベストを尽くそうとすること」って、これはすごくポジティブなことですよね?もちろん、実際に岩田さんの下で働いていた方々がどう感じていたのかはわかりませんし、創造でしかないのですが。。でも、不安をポジティブなエネルギーに変えられるなら、もう何にも負ける気がしませんね。理想論かもしれませんが、そうありたいな、と思いました。

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