
【日記】アニメ スティーブン・ユニバース完走の感想
「スティーブン・ユニバース」というアニメ、シーズン1〜5、映画、続編のフューチャーまで観ました!
1話あたり10分くらい・カートゥーンな絵柄のマジカルコメディ!という、軽いムードで始まるアニメですが、徐々に本質に触れていくというか、かなり深いテーマを描いているな〜〜!となりました。
(でも難しい話抜きにして、面白いしカワイイので気軽に観てほしい!今の所、U-NEXTで全話観れる!YouTubeでも何話か観れる?っぽいのかな。数年前に勧めてくれたHさん、ありがとう!!!)
ーーー
今日はざっくりとした「この作品のここが好きだぜ!」の一部を、Xに投稿した短文を元にメモします。
とはいえ、私、ボゲ〜〜〜ッとしながら観てた部分もあるし、かなり自分フィルターを通して見ているので、「え、そんなシーンなかったですけど???」「解釈おかしくない?」みたいな部分あったらすんませ・・!!!
あくまでも私個人の感想ということで、お願いしマンス!👍
※※⚠️ネタバレも含むので、未視聴の人は注意です〜!
というか、未視聴の人からすると「?」だと思うので、ぜひ本編を観てから以下を読んもらえたら!(そんな人いるのか!?)
ーーーー
個人的なスティーブン・ユニバースの好きなポイント
「過酷な生い立ち」「わかりやすい暴力」「育児放棄」とかが無かったとしても、誰しも、子どもの頃からのなんらかの抑圧感情がある・あっても良い。
と言ってもらえるようなストーリーだな〜〜と、感動してます。
(いや、主人公のスティーブンは充分過酷な生い立ちではあるし、戦いの中で心身にダメージ負ったりもするし、父親との関係も、見ようによっては育児放棄に見える部分もあるかもしれないので、上記の表現だとややこしいんだけど・・・!)
スティーブンが暮らすビーチシティの住民の話も、ジェムたち故郷の星の話も、「親(家族)との関係の中で抑圧してきた感情(と解放)」のようなテーマがチラホラある。ような気がする。
登場人物は、「(暴力や育児放棄などの)絵に描いたような過酷な家庭環境」じゃない人も多い。(こどもが観る前提で、表現の方法に配慮している・・・という面もあるかも)
満場一致で「それは辛いよね」と言われるような環境の恵まれなさとかが無くても、感情の抑圧は生じる可能性があるし、「親が忙しくて遊んでもらえなかった」とか、そういう小さな寂しさも、自分で認めて良いんだよな〜 と、改めて思えた。
(※「忙しかった親」が悪いとかではなく、「幼少期の自分にそういう感情があった」を認めて許すのが大事、という話)
(ちなみに私は「親が忙しくて遊んでくれなかった」の寂しさは、あんまり自覚してないです。むしろ親が仕事で不在の時間が多かったからこそ好きなことをじっくりできてよかった、みたいな感じもある。
私の抑圧感情があったとしたら、「そばにいてくれなかった寂しさ」ではない別の方向性って感じがします。その辺は多分、下記・・・!)
ーーー

アダルトチルドレンの方向性、色々ある!ときづいた
いやもう世の中的には常識かもしれない。だとしたらごめん!!!
スティーブン・ユニバースを観つつ、いろんな親子の関係性と、その後の子どもの人生への影響などについても、勝手に想いを巡らせていた。
(※スティーブン・ユニバースでは「アダルトチルドレン」という言葉は多分出てきてないんだけど、この記事では便宜上「アダルトチルドレン」と表現させていただきます。)
私は今まで、
「アダルトチルドレン」とは、
「機能不全家庭の中で、大人の役割をやっている子ども(だった人)」
を指すと思っていた。
例えば、親の代わりに家事のほとんどをやったり、幼い兄弟姉妹のお世話のほとんどを日常的にやっていたり、親の心のケアをしたり、をめちゃくちゃ頑張っていたり、または親の負担にならないように、ものすごく勉強の成績を良くするために頑張っている。
・・・みたいな感じかなと思っていたんだけど、それに限らず、いろんな種類があるんですね。
(※「家事や兄弟姉妹のお世話をしていた人」=必ずしもアダルトチルドレン的な困り感があるとは限らないし、事象だけみて外野が「あのひとはアダルトチルドレンだ」というのは危険だと思うので、そのへんはみなさま、柔軟な解釈お願いします!そして私はその筋の専門家ではないので、定義とかについてはこの記事では触れず、自分の想いだけ書きます!すまん!)
そして「あなたは何もできなくていい、何もできない かわいい存在でいればいい」という扱いを長年受けてきた、というタイプのアダルトチルドレンもいるらしい。
「家族の役に立つこと(家事・育児など)」「努力による結果(成績や賞の獲得)」を求められてきたタイプとは真逆のようだし、一見愛されているように見えるけど、「あなたは何もできない」のメッセージを長年受け続ける、というのは、それはそれで辛いのではないか・・・!?
わかりやすい暴力や無理難題を与えられているわけじゃない&条件だけ見たら恵まれて見えるから、自分の怒りが明確に言語化できないし、そもそも怒りがあることにすら無自覚だったり、「私に怒りがあってはいけない」と自分で抑圧していることも多いと思う。
「これは私の我儘じゃないか?私は恵まれているのに、この状況に怒りや不満を感じるなんて、おかしいのでは?」(でも、「あなたはできない」と言われ続けていることに怒りがある)という状況。
そんな要素を、私はピンクダイヤモンドに感じ、過去の自分と重なる部分もあり、「あ〜〜〜〜〜、このふんわりした怒り、よく形にしてくれたなぁ」という感動があった。
人によっては、ピンクダイヤモンドを見て「我儘」「幼稚」と感じるかもしれない。でも、「あなたには力が無いから、重要なことは任せられない」「楽しい雰囲気だけやっててくれればいい」と言われ続け、可能性を奪われ続けてきたピンクダイヤモンドをみて、私は「ウググ・・・!」(号泣)となってしまった。
(そしてピンクダイヤモンド、作中で家族と離れ、自身の体験の中で成長していく!)
ーーー

セイディと母親の関係
セイディの歌のエピソードも好き。
「セイディのやりたいこと」が、いつの間にか母親の願望とすり替わっていく・・・というのを、この親子は長年やってきただろうな〜〜と思いながら観た。
でも多分、それによる成功体験も、二人の間にあっただろうし、悪い思い出ばかりではないかったんじゃないかな。
(母のサポートによって結果を出せた幼少期のセイディは、喜んだこともあったと思うし、あれこれ提案してくる母、楽しそうだったんだと思う。)
「今回(歌のステージ)は、自分のやりたいようにしたい。だから母に内緒にしたい」と思いつつ、結局母親(とスティーブン)に「やりたいこと」を乗っ取られてしまうセイディ。
母親もスティーブンも、「よかれ」「ポジディブな気持ち」で行動しているし、「こうしたらセイディがもっと良くなるのでは!?」という気持ちもある。
それをセイディもわかっているから、強く否定できないし、なにより他者(母)の「楽しい気持ち」を壊すことができない。
「それなら私が我慢すれば良い」
って感じで、いろんなことをやんわり我慢してきたんだろうな〜セイディ。
(※私の妄想が入ってます)
でもセイディは、出番の前、ステージの脇で怒りをしっかり出して、母親と向き合うことができた。(母親も、話を聞いてくれる人でよかった。以降、すぐに全てが改善された訳ではないかもしれないけど、「歌手活動に関しては私がやりたいようにやる」を都度、母に言えているような感じがする。)
セイディは「アダルトチルドレン」というよりは「母親の過干渉を受けてきた」って感じなのかもしれないけど、個人的な妄想として、本編で描かれていない部分で「母親の心のケア」やってた可能性あるな〜〜と、勝手に思っている。
ーーー
グレッグの家庭環境について
グレッグは、厳格な親に行動をコントロールされていた。
「こうしなさい」という指示の中で、抵抗を感じながらも従い、結果的には家出という形で親から独立した。
幼少期から親に「これをやるべき、やりなさい」を常に与えられていて、本人は辛かったと思うけど、それはそれで手厚く保護されていて羨ましいと思う人もいるかもしれない。
実際、グレッグの息子のスティーブンは、「僕もあの家が良かった」的な言葉をぶつけるシーンがある。
(「あの家が良かった!」と心から思っている、というよりは、直近に自身に起きた色々なトラブルから「自分の中に渦巻く怒りをとにかくぶつけたい」があり、無意識からでたセリフって感じもする。)
グレッグにとっての「欲しかった愛」は、過干渉や(親の価値観の中)正しく生きるための指示でもなく、「好きなことをする自由」だったので、スティーブンには(ジェムズとの関係もあるけど)自由にさせていたんだろうな〜
とはいえ、スティーブンの思春期まで病院に一度も行かせない、とかは、事象だけ見るとなかなか悩ましい・・・というかアニメで良かった・・・!となる。
(脱線:スティーブン、能力に目覚める前も潜在的に治癒の力があって、虫歯や病気になりづらかったのかも?あと、グレッグ以外の人間と密に触れ合う機会も少なかっただろうから、虫歯菌や感染症を もらう可能性が低かったのかもしれない。グレッグの幼少期は歯の管理も厳しかったと思うので、虫歯が少ない=スティーブンにも虫歯菌が移っていない可能性がある?かも知れない。)
ーーーー

育児って正解が無いし、親と子の相性みたいなものもあると思うので、一概に「過干渉は悪い」「放置は悪い」とも言えず、程度の問題もあるし、スティーブン・ユニバースに出てくるいろんな「親」の行動の全てを、否定できない。
親も(幼少期に満たされてないひとなら余計に)自分の感情で忙しかったりもするし、やりたいことがあったりする。仕事が忙しいこともある。
スティーブンのように、都度「話を聞く・話をする」を、親子間でもできると良いけど、いろんな事情で、毎回やるの難しいよな〜〜〜〜!と思っている4歳育児NOWな私です。
ーーーー
色々めちゃ逸れました!
まとめると、「大事件」や「大問題」が無いように見える家庭で育っても、幼少期に何らかの感情を抑圧する。そうしないと生きていけないから。
だから、側から見たら「恵まれている」「幸せそう」な人も、人知れず、怒りや不満があるのは自然なこと。
幼少期に抑圧した感情は、以降の思考や感情に影響を与え、人生のパターンを作る。それは大きなトラブルとなって現れることもあれば、「なんかうまく行かない」「なんか辛い」という漠然とした出来事や感情という形で現れることもある。
私はその、「幼少期から搭載してきた人生のパターン」を、勝手に「運命」と呼んでいて、それが気に入っているならそのままでいいと思うし、もしそれを変えたければ「抜け出したい」という意識と、そのための行動が必要になる。
ピンクダイヤモンドは、与えられた植民地で生きる者たちに感情を動かされ、故郷の星からの独立を決めたし、セイディは母親と対話し、気持ちを伝え、自分のやりたいことを守った。グレッグは家出をして、好きなことをやった。自分に還るために。
その全てがスムーズに、すぐにまるっとうまくいく訳ではないけど、「これからどうしていきたい?」を、自分に問いかけ、実際に行動して、少しずつ「自分に搭載してきた運命」を変えていく。親が満たされていけば、子どもも満たされる。常に100%は難しいかもしれないけど、他者の価値観を脱出して、自分だけのオーダーメイドの幸せを探していく。
そんなことの大切さを私に浸透させてくれたスティーブン・ユニバース、良い作品です!妄想含め色々書きましたが、難しいこと抜きにして観てもらえたら嬉しいな〜動きも配色もメチャ良いので・・・!
ーーー
お魚ピザやさんのキキの話とか、コニーの話とか、ラースの親子関係(の経緯とか)とかについても書きたいけど、6億文字くらいになりそうなので今回はこの辺にしときます!まとまらない話を、ここまで読んでくれた人いるのかな!?
いたとしたらありがとう!👍
どんな幼少期だったとしても、あなた自身のこれからの人生が楽しくなりますよう、マジで祈ってます!
いいなと思ったら応援しよう!
