私のメロンパンあなたのメロンパン
こんばんは、お赤飯です。
皆さんは、たまに全国共通の常識かと思ってたことが実は凄くローカル常識だったなんてこと経験ありませんか?
いっちゃえば秘密のケンミンSHOW的な。
私はその昔、大きな製菓の専門学校に通っていたのですが大きな学校だけあって全国から生徒が集まっていました。
そこには全国のあらゆる食好きが集まってはお国自慢をしていので、まさしく毎日秘密のケンミンSHOW状態でした。
いちおう製菓の専門学校なんですけど、実習では和菓子もパンも学ばせて貰えるので毎日めちゃくちゃ充実していました。
そんなある日のパンの授業。
ベテランの先生から「今日の授業はメロンパンだ」と伝えられ、生徒は皆大喜びでした。
大体の人ってメロンパン好きですしね。
そこで、先生は私のほうを見てこう言ったのです。
「まぁ、お赤飯にとってはサンライズか。神戸の人だもんなぁ」
ほう。生徒のプロフィールなんかよく調べてるなぁ。たしかに私は生まれも育ちも神戸です。
周りの全国から集まった生徒たちはなんのことやら、サンライズとはなんぞやとザワザワ。
それはそうでしょうね。私もまさか、自分がサンライズとよぶこれが
全国共通メロンパンで。私がメロンパンと呼ぶこちらは
全くメジャーな商品では無いことを知ったのは高校に入ってからでした。
先生「神戸の生徒が入学して来るたびに、これはメロンパンじゃないサンライズやとうるさいから先手を打つことにしている」
なるほど。毎年メロンパンの授業のときにはクラスに神戸の人間がいないかチェックしてらっしゃるわけですね。
そりゃそうでしょう。だってこれはメロンパンじゃなくてサンライズだからね。
メロンパンというのはアーモンド型で中に白あんが入っているやつのことです。コープさんに行ったら必ずこれと牛乳を買って帰って朝ごはんにしていました。
もはやソウルフード。
なぜこのアーモンド型のパンをメロンパンというのかは、当時メロンといえばマクワウリだったのでその形に似せて作ったとかなんとか。
ちなみに今のメロンパンも神戸の金星堂という老舗パン屋さんがサンライズとして発売されたのが始まりなんだそう。
こちらのお店のサンドイッチも美味しいです。本当に昔ながらのパン屋さんです。
もちろん、今は神戸のパン屋さんでも丸い方をメロンパンとした売ってるお店も沢山あります。
でも老舗のパン屋さんだったり、コンビニとかコープさんではアーモンド型のほうもメロンパンとして売ってます。
あくまで神戸の話なので、多分同じ兵庫でも兵庫は広いので他の地域は違うと思うんですけど…本当に狹いローカル常識です。
でも、なんだか地元だけって知ると余計に愛おしくなったりするのは私だけでしょうか。誇りといえば大袈裟なんですけど、うちではこうなんだぞー!っていうご当地グルメ自慢といいますか。
授業では周りからそんなのメロンパンじゃない、変なのーとバカにされましたが私のメロンパンは変わりなく
これなのです。ほんと美味しいんだから。
サンライズも好きですけどね。でもどっちが好きかと言われたら…やっぱりメロンパンですね。
読んでる人はどっちがどっちのことやら混乱してきましたか?大丈夫かな。
最近では中にカスタードとか入ってるメロンパンもあるので、幅が広がっています。
もし神戸にお立ち寄りのことがありましたら、ぜひぜひアーモンド型のメロンパンを食べてみてくださいね!
オススメは【コープのメロンパン】と【カスカードのメロンパン】!
コープは元祖って感じで、少し口の中の水分を持っていかれがちなので牛乳装備をオススメいたします。
もう一つは神戸の老舗パン屋さんカスカードのメロンパン。こちらも昔ながらのアーモンド型のメロンパンで、懐かしくも素朴にシンプルで生地と餡の美味しさが味わえます。
カスカード
〒650-0025 兵庫県神戸市中央区相生町3丁目2−1
078-360-2147 https://g.co/kgs/cdESRR
神戸はパンの街ですから、またいつかオススメのパン屋さんとか書いてみたいと思いますが、ことメロンパンならカスカードを押します。
そんなわけで、専門学校時代私はメロンパンでしたが皆が色んなカルチャーショックを受けました。
それは凄くいい経験で、ほかを知りより地元を愛すことにもなり、ほかを受け入れ発展させていくこともできる機会となりました。
たかがメロンパン、されどメロンパン。
これが私たちの変わることないメロンパンです。