行道山浄因寺:北斎の浮世絵にも描かれた天上の古刹 (北斎絵)
先日、足利の里山、行道山をハイキングした。
浄因寺への道は、うっそうたる杉林の急登である。
奇岩怪石の間に、3万3千体もの石仏が安置されているとのこと。
奈良時代714年行基上人によって開創された。
この寺の清心亭は、北斎によって「行道山雲のかけ橋」として描かれている。
江戸、明治のころ火災により何度か改築されたようだが、今の建物は雲のかけ橋ばかりか本体さえも老朽化し、崩れ落ちそうだ。
山頂の石仏群。1000年以上も風雪にさらされ、何を瞑想しながらそこにたたずんでいるのか・・・哲学者の顔だった。
寝釈迦の前にはささやかな小銭が供えられていた。
はるか彼方に筑波山。四六のガマたちもうすぐ目が覚めるだろう。
春は目の前だ。
蛇足:ガマの油で有名な四六のガマとは、前足の指が四本、あと足の指が六本、これを名付けて四六のガマ。このガマの住めるところは、これよりはるか北にある筑波山のふもとにて、さあ、お立会い・・・・
赤城山連山。国定忠治もあの隠れ砦の岩陰で春を待っていることだろう。
連山の雪にひかれてとどまればやがて浅間もうす雪ぞ降る 与謝野晶子
そうだ!雪が溶けるころ、あの山頂に立とう!男体山の。(下写真男体山、上は浅間山)