回想法(認知症ケア)で喜ばれているという老人ホームの知人のおだてに乗って拙画を描く:ガリ版、4脚テレビ、旧式ラジオ、レジスター、蓄音機、親子ソケット、柱時計、ダイヤル電話機、木炭アイロン、くけ台。

Dガリ版 ガリ版:小学校のころ、これで学級新聞をつくった憶えあり。昭和は遠くなりにけり。
Dテレビ 4脚テレビ:力動山がプロレスで活躍したころ、庶民は街頭テレビの前に集まった。テレビが自宅にあるということは富裕層のシンボルだった。
Dラジオ 旧型ラジオ:このようなラジオで、天皇の声による戦争終結、いわゆる玉音放送を聞いて、国民は安堵と涙を流したと言う。どんな戦争も正義の戦争はない。ただの殺し合いだ。
Dレジスター_金銭登録機_ レジスター(金銭登録機):時代に遅れまいと、ちっぽけなお店まで取り入れた。
D手動式蓄音機 蓄音機:ゼンマイ仕掛けで回転するため、回転が弱くなると途中で音声がフニュフニュと頼りない音になる。知ってる人は知ってるが、知らない人は知らない。さて、あなたは?
D親子ソケット 親子ソケット:二股ソケットは松下幸之助の発明だけど、親子は誰が考えたのだろうか。これで子どもたちは真っ暗な恐い夜から逃れられた。
D柱時計 柱時計:真夜中にボーン、ボーンという音に目を覚まし、振り子の刻む音を数えるうちに眠っていった。遠い遠い幼い頃の思い出だ。
D電話機 ダイヤル電話機:坂本九の「思い切ってダイヤルを、震える手でまわしたよ、ベルが鳴るよ、ベルが鳴るよ、出るまで待てぬボク~」の歌があるが、あれはなんという題だったのかな?
Eアイロン 木炭アイロン:このなかに炭火が入っているなんて、今の子どもは想像できないだろう。
Eくけ台と鏝 くけ台:バアさんが夜なべの裁縫に使ったと思うが、どのように使ったか記憶が定かでない。