絵の中の男 ~許されようとは思いません~より #読書感想文
こんにちは。
夏になると、各出版社さんが「夏の一冊!」みたいな感じで文庫本を整えて紹介してくださいますね。
各書店でも、スペースを取って夏の一冊が数十冊紹介されています。
読んだことのなかった作者さんの作品と出会えたりするので、すごくいいな、と、いつも感じております。
今年の夏、私が出会った一冊は
芦沢 央先生の「許されようとは思いません」
ドンピシャ好み。
すばらしきどんでん返し。
ほの暗い雰囲気のあるストーリー。
5つの短編集になっていましたが、
どの話も読み終わった後にやにやが止まらない感じでした。
5作の中で最も好きなお話は、「絵の中の男」です。
過去の事件の回顧録のような形式で話が進んでいくのですが、
登場人物による意外な行動、考え方など、
何度でも読み返したくなる話でした。
どんでん返しが売りのミステリなので、どこまで書いていいのかわからん…
けれど、読めば確実に「好きな人は好き」な作品です。笑
米澤 穂信先生の『儚い羊たちの祝宴』が好きな私としては、
久しぶりの夏の出会いとなりました。
たった一冊との出会いですが、良い夏になりそうです。
それでは