ビデオ会議はもうお終い!? メタバース会議「Horizon Workrooms」が思いの外すごかった
こんにちは!メタヨミ研究所のタカヤマです。
PRの仕事に勤しみつつ、メタバースの研究にも励んでいる日々を送っています。
前回はMetaのHorizonシリーズの一つである「Horizon Venues」をご紹介しました。
今回はシリーズもう一つのサービス「Horizon Workrooms」についてご紹介します!
新型コロナウイルスが加速させたオンライン会議の導入。
それをメタバース空間にするとどのようになるのか?
メタヨミ研究所で実証実験を行いました!
①オンライン会議のメリットと課題
コロナ前の会議と言えば基本的には対面で行われることが当たり前でした。
もちろんコロナ前から積極的にオンライン会議ツールを導入している企業もありましたが、取り入れる企業が少ないことからマイナーな方法だったことは想像に難くありません。
しかしコロナが流行しリモートワークをするようになったことで、今までオンライン会議をしたことがない企業も取り入れるようになりました。
オンヨミもクライアントとのミーティングがオンラインになり、今では対面で行う事の方が少なくなっています。
メリットはやはり移動せずとも会議ができること。
感染リスク回避のためにオンラインで会議ができると安心するでしょう。
また会議前後の場所移動が無いため、これまでかけていた移動時間を別の業務時間に当てられるのも嬉しいポイントです。
とても便利で魅力的な反面、様々な弊害が生じているのも事実。
昨年のMM総研(MMRI)が発表した「コラボレーションツール利用状況調査」によると、オンライン会議システムの導入・利用のデメリット、課題として
・話し相手のリアクションが分かりづらい(42.6%)
・一人の話者しか話すことができない、会話のテンポが悪い(38.0%)
が上がりました。
特に資料などを見せながら説明すると、参加者の画面が一気に小さくなりますし、オンライン会議ツールの中には一切顔が見えなくなるものもあるので、双方向でコミュニケーションが取れているか不安になります。
そんな課題を解消する一手段として、今じわじわ来ているのが「メタバース会議」です!
②メタバース会議
メタバース空間でアバターを通して会議ができる「メタバース会議」。
Microsoftのビル・ゲイツも昨年末に自身のブログで「ここ2~3年のうちにZoomのような2Dのオンラインミーティングはメタバースに移行するだろう」と予測しています。
元々ユーザーとの交流を目的に作られたサービスがメタバース会議に使われることもありますが、初めからビジネス向けに提供するサービスも続々登場してきました。
資料を見せながらの発表はもちろん、ホワイドボードやマインドマップ作成など、よりインタラクティブでクリエイティブな会議ができるような機能が搭載されています。
そんな中、Metaが昨年8月から「Horizon Workrooms」のベータ版を提供開始しました。
会議参加者は遠隔にいながらさながら同じ部屋で会議をしているような感覚になれ、ホワイトボードやメモ、プレゼンテーションも簡単にできるということで多くの企業やビジネスパーソンに使われ始めています。
そんな注目のHorizon Workroomsを、メタヨミでも体験・使い勝手を研究してみました!
③Horizon Workrooms 実証実験!
今回はHorizon Workroomsの機能に触れながら、Zoomなどのビデオ会議ツールに取って代わることはできるのか?ということを実験的に探ってみることにしました。
主なポイントは下記3点。
・対面に近い会議ができるか
・会話はスムーズに出来るか
・会議に使えるツールはあるか
オオミヤ・イシワタと、タカヤマの2チームに別れてそれぞれ別の部屋でスタンバイ。
いざ、Horizon Workroomsのメタバース会議室にダイブ・イン!
え、、、すごい、、、ちゃんと会議室になっている!!!!!
研究員の顔もはっきり見えます。(あと心なしか実際の顔と似ている(笑))
こんなに近くにいるように感じますが、タカヤマはラウンジで
オオミヤ・イシワタは会議室から参加していました。
また、メタバース上でこんな動作をしていますが
現実世界ではこんなことしてました。
パソコンの画面を見せたり、手元のボードでメモを取ったり、ホワイトボードに書き込んだりもできます。
更に、アバターと非アバター同士でのオンライン会議も可能。
ヘッドセットを持っているユーザーがリンクを発行し、持っていない人に共有します。
そのリンクからアクセスすると…
こんな感じで映ります。
ちなみにヘッドセットを着けて参加している人からは
こんな感じで非アバターの参加者が見れます。
④実験を終えて
"ちゃんと対面で行っている"という感覚になれるのが、従来のビデオ会議ツールと違うところであり、メタバースで行う良さを実感した点でした。
Metaのサービスのアバターは下半身が無いので、たまに「あ、ここはメタバース上なんだ」と我に返ることもしばしば。
まだまだ慣れない部分が多いですが、やってみての率直な感想は、
メタバース会議の方が圧倒的に会議しやすそう!
メリットは
・遠隔にいるのに1室に集まって会議している感覚になる
・自分の席から遠い人は声が遠く、近い人は声が聞きやすいなど、
実際の会議室で行っている時に体験できることが忠実に再現できている
・複数人が一斉に話しても音声が途切れることは無い
・目を合わせて話している感じがする
一方でデメリットもありました。それは
・ヘッドセットが重い
・メタバース空間に酔いやすい人に長時間のメタバース会議は向いていない
・パソコンで言うカーソルが合わせづらい
・動作に慣れないとアバターの腕があらぬ方向に曲がるため気持ち悪い
とは言ってもまだベータ版。
正式版がローンチされ、更にアップデートを重ねたらもっと操作しやすくなるでしょう。
兎にも角にも今後に期待ですね。
⑤実験の結論:オンライン会議ツールの代わりにHorizon Workroomsは使えます!
これまで情報収集として「Horizon Workroomsを会議に使ってみた」という記事や動画などを見ても、
「アバター同士の会議は果たして成り立つのか?」
「機能がいろいろありそうだけど、結局ビデオ会議ツールを使った方が便利なのでは?」
と懐疑的でした。
しかし実際に触ってみると、メタバースの「没入感」がリアルな会議の場を再現していたのです!
そして今まで使ってきたビデオ会議ツールより「人と会って会議している」感覚になれたため、遠隔地での会議でもはかどりそう、特に不快感や違和感が少なくなりそうだと思いました。
アバター同士の会議に違和感を覚える人もいるかも知れませんが、自分を模して作ったという認識があるからか不思議とその人に見えてくるものです。
もちろんヘッドセットの重みや操作不慣れで不自由な部分もありましたが、
そこは慣れてしまえばそこまでハンデではなくなるでしょう。
ビデオ会議で不安だった「双方向のコミュニケーション」も解消できるのではないかと思いました。
ただすべての会議をメタバース上にし、アバターとばかり会議するのは流石に虚しくなりそう。
基本は生身の人間同士が対面で会議することを前提に、一手段としてメタバース会議を導入するのはアリではないかと思います。
⑥今後の展開
今回はHorizon Workroomsに触れ、ビデオ会議をメタバースに変えても支障はないか?ということを探りました。
次回は実際に普段行っているような会議などがメタバース会議で実現できるかどうか、実証実験を行ってみたいと思います。
第一弾として計画しているのは、そう…
「メタバース採用」!!!
これまで行ってきた対面・Web面接をメタバース上でも行ってみようという試みです。
※もちろん従来通りの対面・Web面接も行います!
メタバース採用は、コロナ禍以降実施することが増えたWeb面接の進化系になるのか。
それともデジタル世界というパラレルワールドで対面の面接をしているような気持ちになるのか。
メタバースで面接するとどのような感覚になるのか、全く未知の領域です。(まずは候補者が現れることを祈るばかり。。。)
実施したらその様子を紹介できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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