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不登校親同士の繋がりの場”朝Cafe"への思い

●”朝Cafe”をはじめたきっかけ

2018年春から毎月開催している不登校親同士の繋がりの場”朝Cafe”。
朝Cafeはたくさんの方に支えられ、色々と形を変えながら、もう4年以上も続いており、これまで900名以上の方にご参加頂きました。
支えてくれた方々、応援してくれた方々、皆様にありがたい気持ちでいっぱいです。


最初に朝Cafeを開催しようと話したのは、私含めた母親3人でした。

「やっぱり親同士の繋がりがほしい。一度、Facebookでお知らせして不登校親同士でお茶会をしよう。誰も来なかったら、3人でお茶すればいいしね。」

と話したのをとてもよく覚えています。

私一人で不登校の親御さんをお茶にお誘いするのは難しいけれど、3人いたからできたことです。
今でも彼女達には心から感謝しています。


私はなぜ朝Cafeを始めたのか。

それは私自身が、息子が不登校になった当時、同じ境遇の方と話をしたいと思ったけれど、それができず辛い思いをしたからです。

「悩みを話したい」「不登校の子供同士も友達になれるのではないか?」「色々な情報を共有したい」そんな思いで不登校親子を探していたのですが、どうしても出会えず、孤独でした。

私が息子の不登校で一番辛かったのは、この孤独なんです。

いまだに、不登校の親同士で繋がるというのは難しい状況です。
日本に不登校児はたくさんいるはずなのに、なぜ繋がるのが難しいのか。

その理由を私なりに考えてみました。

①個人情報の兼ね合いで、学校では不登校児の名前を教えてくれない
②不登校になると、家にこもりがちになり、人との付き合いを避けるようになる
③ネットではフリースクールの情報は出てくるが、親同士がシンプルに繋がれる場を見つけるのは難しい

朝Cafeで親同士が繋がり元気になり、子供も繋がり元気になり、親子共々、孤独から抜け出しどんどん元気になってほしいと思います。

●朝Cafeで伝えたいこと

私が朝Cafeで一番大切にしているのは、『みんなにOPENでありつつ、安心安全な場を維持する』こと。
これは朝Cafeにいらしてくださった親御さん、みんなに伝えていることです。

当事者同士の会というと、どうしても閉じた会になりがちです。
でも私は開いていきたいのです。
不登校は全然悪いことではないのですから。
開いて、地域の方や行政の方にも私達の悩みを共有して、仲間を増やしていきたいのです。

もちろん『個人的なお話しは口外禁止』という約束事はいくつかあります。最低限の約束を守りながら、地域に開いていきたい。それが私の想いです。


それと朝Cafeで私が伝えたいのが、
母親自身が他人の目を気にせず、覚悟を持って自分の人生を歩いてほしい、ということ。

不登校になった息子が私に気づかせてくれたことです。

そこに気づくと事態は変わってきます。

私のこれまでの経験、私がなぜプロジェクトを立ち上げたか、私が目指している社会、それらを朝Cafeでは最初にお話しさせてもらっています。

●これから取組むこと

今後の朝Cafeで取組みたいことは2つあります。

1つ目は、親御さんの横で、子供達が安心して過ごせる空間を作ること。

最近の朝Cafeでは、子供達が親御さんと一緒に参加しています。

親御さんは、親同士で話をしていてもいいし、オンラインで仕事をしてもいい、そんな空間をイメージてしています。

子供達は狭い部屋にいるだけでなく、ボランティアさんの協力を得ながら自然の中へ飛び出し、おもいっきり活動できたらいいと思います。

まずは子供が安心安全な場であると感じられることが大事。
その場をどう作っていくか、模索中です。


2つ目は『いつ来てもいいよ!』という朝Cafeの拠点を持つ事。

日にちを指定して来てもらうイベント的な会だけでなく、いつ来てもいいという落ち着いたゆるさのある場が必要だと強く感じています。

なぜなら、朝Cafeに参加される方は『当日朝にならないと、参加できるかどうかかわからない』という方が、ものすごく多いからです。

それは、お子様の様子が不安定で家を出られるかどうかわからないという親御さんもいれば、親子参加の予定だけど、当日の朝にならないと子供が行くかどうかわからない、という場合もあります。

それぞれの親子が自分達の良いタイミングで参加できるようにしたい、とはずっと思っています。

私のイメージでは、フリースクールとは違い、地域の方も気軽に来られる場。Cafeのようなイメージです。
まさに朝Cafeですね。

そこにはいつも誰かしらいて、大人も子供も安心して過ごせる。それが、理想図です。

しかし、なかなか良い拠点は見つからないですし、家賃という定期支出に耐えられる収入もまだなく、なかなか難しいです。

引き続き、拠点探しを続け、安定した収入を得る仕組み作りに努めていきます。

ちなみに、どなたか昼間空いている店舗や空き家など、お貸しくださる方がいたら、ぜひご相談させて頂きたくお願いします!


子供は母親だけで育てるの本当に辛い。
特にホームスクーリングを親子だけで実践するのはほぼ無理です。
孤独に陥る危険性もあります。

『地域の方々と繋がり、地域のみんなで子供を育てる。』

それが私がプロジェクトを立ち上げた当初から伝えていることです。

朝Cafeを軸として、私たちはこれからも地域のみんなで子供を育てていける社会を作っていきます。

☆プロジェクト活動の様子はこちらから↓







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小沼陽子 / 優タウン
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