
初釜
今日は、通っている茶道教室の初釜でした。床の間に「和敬清寂」の書が掛けてありました。
今年の歌会のお題が「和」なのと、長らくコロナ禍で茶会なども省略気味で、今年は初心に戻ってお稽古しましょうという気持ちを込めて、茶道で大切にしているこの言葉を選んだそうです。
和敬清寂・・・「和」どんな人同士でも仲良く。
「敬」みんな一緒。敬いあう。差別も区別もない。
「清」道具も心の中も清めて。整理整頓も。(どきっ💦)
「寂」どんなときにも動じずに。
⚠️私の解釈です。
「今を大切に」と先生が挨拶。
仕事でも家でも、何かをしながら他のことをしている私。パソコンを打ちながら電話をとったり、会議に出席しながら次のことを考えていたり。茶道の時は、「ひとつだけに心を込めて」と注意されます。座りながら道具を置かない。きちんと座ってから、道具を畳に置く。2つの動作を一緒にしてはいけない、と教わります。まさにひとつに集中。「今を大切に」・・・です。坐禅やマインドフルネスに共通していると感じます。
ところで、使用したお濃茶器の形が「ひさご」。瓢箪(ひょうたん)の形です。ひさごって、時々見かける言葉でしたが、瓢箪だったのか!と今更気づきました。瓢箪の実をくり抜いて作った器や、瓢箪を縦に2つに割って水を汲むのに利用したことから柄杓(ひしゃく)も「ひさご」」と言われるのだそう。子どもの頃、祖母が瓢箪の中身を取り除き乾燥させたものを送ってくれたのを思い出しました。Webで調べると、水に浸けて中身を腐らせる方法は匂いがきついと出てきます。どのように作ってくれていたのでしょう。懐かしく、祖母の優しさにじんわりと心が温まります。
初釜では花びら餅をいただきました。

何気なく続けてきた茶道は、すっきりリフレッシュでき、大切な学びの場。
家でも時々、お茶を点てたいです。