泉質解説⑧〜コレステロールが気になる方はココ♨️〜含よう素泉
療養泉は、含有する化学成分の種類や量によって10種類の泉質に分けられます。
泉質によって、特徴や期待できる効果、適応症、禁忌症が異なり、温泉を選ぶ際の一つの目安になります。
10回にわたってそれぞれの泉質について解説していきたいと思います。
前回は酸性泉について解説しました。↓
第8回は含よう素泉です♨️
温泉水1kg中に、よう化物イオンを10mg以上含むものを言います。
平成26年の鉱泉分析法改訂によって新たに追加された泉質です。
よう素はうがい薬や傷薬に含まれる成分で、強い殺菌作用があります。うがい薬のような茶褐色で、時間が経つと黄色くなります。
泉質別適応症
浴用
なし
飲用
・高コレステロール血症
よう素は、体内では甲状腺ホルモンの主要な成分です。甲状腺ホルモンは、代謝を促進し、内臓の機能を活性化させ、コレステロールを低下させる作用があります。また、皮膚や髪の毛を新生させる効果もあります。
ただし、過剰摂取すると甲状腺肥大を起こすことがあるため、注意が必要です。特に、甲状腺機能亢進症の方は症状が悪化する場合があるため、控えた方がいいでしょう。
ヨーロッパでは、吸入や洗眼にも利用されています。
代表的な温泉地
・晩成温泉(北海道)
・新屋温泉(秋田県)
・白子温泉(千葉県)
・新津温泉(新潟県)
・信州高山温泉郷(長野県)
・高屋温泉(宮崎県)
泉質として追加されて日が浅いため、現状ではまだ正確な分布が解明されておらず、珍しい泉質と言えます。
おわりに
含よう素泉は、コレステロールを低下させる他、強い殺菌作用を持つなど、医学的な効果が高い泉質です。
甲状腺機能亢進症の方や摂取量には注意しながら、正しく活用しましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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