発展途上にある、温泉保養集落 | ゆふいん束ノ間 堀江洋一郎

賑やかな由布院の町とは違い、その奥、広い敷地の中に、絶え間ない蒸気を分け入れば、ひっそりと佇む温泉保養集落があります。静かで穏やかな時間が流れるそこは、まるで心のそこからの呼吸をしにいくような場所であり、羽をそっと休めるための場所でもあります。

着いた途端、そこに暮らしていたかのように、身体中・こころ中の空気が入れ変わってしまうのは、ここがさりげないあるがままのような『何か…』に満ち溢れているからだろうと思うのです。

その空気を作りあげるには、一夜にしてはできない。何年も、何十年もかけて掃き清め、創りあげ、繰り返し、積みあげていくことが必要です。どんな世の中になろうとも、そうして生きてきたこの集落の村長のような堀江洋一郎氏は、全てが発展途上にある、と教えてくれています。

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