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「楽しいのカタマリ」 体感してみて。 みんなで作る一年に一度のお祭り。

一家三代、この町で生まれ育った女性。

そんな彼女が、去年初めて氏子青年会の一員としてお祭りに参加しました。

一児の母でもある彼女が、去年今までとは違うお祭りを経験して見えた景色を伺いました。

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<Profile>
飯島麻佑子(いいじま・まゆこ)さん。入谷で生まれ育つ。
両親は入谷と所縁が深く、氏子青年会や町会で中心的な役割を果たしていた。
去年から氏子青年会に参加。一児の母。

ーー神社での思い出を教えてください。

私の誕生日がちょうどお祭りの頃で、「お祭りの時に生まれた子」って言われていました。小さい頃の写真を見返すとお祭りのものばかりなんです。父も母もお祭りが大好きだったので、お祭りの格好をして写真を撮ったり実際に参加したりして育ちました。

初詣にはもちろん毎年来ていました。夜0時に合わせてお参りに来るのが凄くドキドキわくわく楽しかったですね。眠い母を引っ張って一緒に来てもらって。

最近では、二年前に他界した祖父がすごく神社に信仰があったので、体調を崩している晩年の頃には毎朝お参りに来させてもらっていました。少しでも長く元気にいられたらなと思って。そんなたくさんの思い出があります。


自分を変えた初めての経験

ーーちょっとこちらの写真をご覧いただけますか。

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えー!いつの写真だろう。
あ!宮出しの前におにぎりとかお味噌汁いただいてるとこ。すごい早朝だ!

ーー気合いが伝わってくるかっこいい一枚です。今ご覧になっていかがですか。

なんだか厳しい怖い顔をしてるな、と思いました。

ーーこの時どんなことを考えていましたか。

私、氏子青年会に入らせてもらってまだ日が浅くて、この日が初めての本祭りだったんです。なので、表情に緊張感が表れていると思います。

お神輿が出るっていうのはわかっているけれどそこまでどんな段取りで皆さんが動くのかわからなくて。まだ見えない緊張感とわくわく感とっていう気持ちだったと思います。「私が入って大丈夫かな」って思いましたが、いざ入ったら皆さんすごく温かくて楽しくてあっという間でした。

ーー氏子青年会に入る前とあとでお祭りの印象は変わりましたか。

そうですね。前までは受ける側でお神輿を楽しませてもらっていたんですけど、やっぱりそこまでには神社や青年会、町会など色々な方たちが準備をしてくださっているっていうのを知りました。その大変さとありがたさを感じましたね。みんなで作り上げているんだなっていうのをすごく実感しました。

お神輿は町内の人だけではとても上がらないので、色んな地域の皆さんにご協力いただくんです。その来てくださった皆さんが嫌な思いをすることなく笑って楽しく過ごせる時間になればいいねっていうことは、みんなでいつも話していました。

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ーーお祭りが終わったあとはどんな気持ちになりますか。

とても疲れるんですけど、良い疲れです。深く眠れて良い疲労感がありました。
楽しかったなという気持ちと、やっぱり寂しさもあります。町からお囃子の音が消えてお神輿も閉まってテントも閉まって、だんだん片付けていくのが名残惜しくて。

ーーお祭りの良さって何でしょうか。

みんなで神様の御神霊の入っているお神輿を担いだ時の一体感でしょうか。みんなで一緒にやっているというチーム感があります。

もちろん嫌な方は入ってこない世界なので、みんなそれが好きでやっていて、全部が楽しいカタマリというか。好きな気持ちだけでできたカタマリなので、それが心地よくて楽しいです。

「ルーツはここだ」と胸を張れる町に

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ーー入谷はどんな町でしょうか。

昔ながらの繁華街も近くにありつつ、ビジネス街のような面もあると思います。そんな中でも住んでみるとすごく「昔ながらの町」というか、人の繋がりや町の温かさが残っている町だと思います。

例えばスーパーに行ったり近所を少し歩いたりしただけでもたくさん知り合いに会えて、それで息子にも声を掛けてもらって他愛のない話をして。そういった機会が多いところに地域の繋がりを感じます。

実は、数年ほど墨田区に住んでいたことがあったんです。都会っぽさもありながら昔ながらの良さもある町でした。今思えば、無意識に入谷に似ている場所を選んでいたのかもしれません。

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ーー子育てという意味でこの町はいかがですか。

実家と祖母の家が近いのですごく助かっています。同級生の友達も同じような年頃の子どもがいてお祭りや行事で遊べる機会が多いので、嬉しいです。

お祭りの日は家じゅうみんなバタバタしているので、息子には時間になったら着替えさせて山車に連れて行ってという感じなんですが、そういう時も色んな人に面倒を見てもらっています。そのおかげで、慌しい中でも息子は楽しんでくれてるかなと思います。

ーー今後どんな町になってほしいですか。

ご高齢の方が多いでんすが、案外子どもも多い町だと感じています。便利な町なので、共稼ぎでお仕事される方にもおすすめです。子どもをもうけた時、育てやすくて楽しい町だと思って居着いていただいたら嬉しいです。

どんどん新しい世代が育ってくるので、若い世代がまた町を盛り上げてどんどん次に繋がって、ご高齢の方と子どもたちが交わりながら地域が発展していけばいなと思います。

ーー息子さんにもずっとこの町に住んでほしいですか。

そうですね。将来この町を出る時が来るかもしれませんが、子どもの頃の楽しい思い出は忘れずにいて、「ルーツはここだ、ここで育った」って思ってくれたら嬉しいです。この地域との関わりを持ちながら大きくなってほしいですね。

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地域の方の思い、いかがでしたでしょうか。
この記事は、「明日を始める夏に。」小野照崎神社 令和2年 大祭特別企画 でのインタビュー記事です。

みんなでお神輿を担ぐことができない夏。
この機会に、会えないからこそ、お祭りを通じた繋がりや地域の和を今一度感じることができたらと、「お祭りのスペシャルコンテンツ」を制作しました。

こちらの特設サイトから、ドキュメンタリー映像やその他の特集記事もご覧いただけます!

小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

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東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁(たかむら)公。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻

東京メトロ日比谷線 入谷駅 4番出口 より徒歩3分
JR山手線 鶯谷駅 南口 より徒歩7分

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「明日を始める夏に。」小野照崎神社 令和2年 大祭特別企画
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