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💧6月の"透かし"御朱印💧
早いもので今年も折り返し地点を迎えようとしています。
6月といえば夏の雨季・梅雨ですね。
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曇天でじめじめと気持ちも沈みがちな6月は身も心も祓い清め、気力を満タンに下半期に臨む「祓えの月」。
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6月30日には「夏越の大祓」も執り行われます。
「大祓」は半期に一度の心身の大掃除の機会。
半期の納めに綺麗さっぱり祓い清めて、新しい半期の始まりに備えましょう✨
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◆「雨過天晴」特別御朱印
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「雨過天晴」とは、雨がやんで空が晴れる意味から転じて、芳しくない事態が好転することを意味する言葉です。
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梅雨の晴れの日は「五月晴れ」と呼ばれたりしますが、雨が続いた後の光あふれる夏の日差しは、まるで希望の光が差し込むかのような活力を与えてくれます✨
御祭神の小野篁卿や神社の動物たちは、見事な紫陽花を水の上から楽しんでいます。
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水にしっとり濡れた紫陽花はこの時季の楽しみですね♪
人生には様々な困難や試練がありますが、その中でも希望を見失わず、明るい未来を信じる。五月晴れの光は、「暗雲が立ち込めた時でも、必ず希望の光がやってくる」。そんなことを教えてくれるように思います。
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来る夏への期待を込め、紫陽花と光が印象的な「雨過天晴」特別御朱印を奉製いたしました…✨
◆「小野篁」特別御朱印
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「小野篁」特別御朱印は、鎌倉期に成立した説話集である「宇治拾遺物語」に"小野篁広才事"という題で伝えられた、御祭神の小野篁卿の故事をモチーフにしています。
「子子子子子子子子子子子子」
子が12個並んだこの言葉、皆さまは読めますか?
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子を「ね・こ・し」と読み並べると・・・「ねこのこ、こねこ。ししのこ、こじし(猫の子、仔猫。獅子の子、仔獅子)」
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時の天皇であった嵯峨天皇に出された難題を、若き日の篁卿は難なく読んでみせたのでした。
機転を利かせて自身のピンチを切り抜けた篁卿。
今月の御朱印では、そんな言葉を篁卿自らが神社の動物たちに伝授しています✒
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篁卿は、その傑出した才能から様々な逸話が伝えられ、学問・芸術・芸能・仕事の神様と広く信仰されています。
「小野篁」特別御朱印に付属するリーフレットでは、そんな篁卿の伝説の数々をご紹介しています😊
◆「小野道風」特別御朱印
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水かさの増した川のほとりで、蛙を見つめる青年こそが今回の主役の小野道風公です。道風公といえば書の三跡にも数えられ、和様の書の礎を作られた書道の大廈。
こちらの御朱印は花札の霜月の札にも採用されている「小野道風青柳硯」のお話がモチーフです🎵
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離れた場所から柳に飛びつこうとしている蛙を見守る小野道風。
自分の才能に行き詰まりを感じていた道風公は、高い柳の枝に飛び移ろうともがく蛙を見て無駄な努力と考えますが、次の瞬間に強い風が吹いて蛙は見事柳の枝に飛び移ることに成功します。
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一見不可能に見えることを無心で頑張る蛙の姿に勇気をもらった道風公。
その後は一心不乱に書聖への道をひた走ります。
そしてそんな姿を、柳の影からこっそり見守る御祭神の小野篁卿…!
実は篁卿と道風公は、祖父と孫の関係にあたります。
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梅雨の本番、本格的に暑くなる前の6月末日は、「夏越の大祓」の行われる、祓えの季節でもあります…😊
祓えの時期は半期ごと。
清々しくお参りを頂けたら幸いです✨
◆「夏越の大祓×お山開き」特別御朱印
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梅雨の晴れ間に、茅の輪をくぐって清まる御祭神と神社の動物たち🎵
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「夏越の大祓」「お山開き」特別御朱印は、見開きで物語がつながる意匠にて奉製しております。
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お山開き
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夏越大祓
6月の末、神社の境内には大きな茅の輪が設置されます。
茅の輪をくぐり、身を清めて富士塚へご登拝ください♪
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門の前で待ち構える動物たち。サルは、実際の境内の下谷坂本富士の前に鎮座されている神使です♪
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お山開きの6月30日・7月1日の両日は、普段は開かれていない下谷坂本富士にご登拝頂ける一年に一度の機会なのです✨
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◇目を凝らすと…驚きの意匠が!
「夏越の大祓×お山開きの御朱印」で是非注目していただきたいのが茅の輪をくぐる動物たちの並び…!
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向かって右側、お山開きの方には、過去の干支の動物である「サル⇒文鳥(トリ)⇒狛犬(イヌ)⇒イノシシ」。そして向かって左側、夏越の大祓では「ネズミ⇒ウシ⇒そして寅さ…」もうわかりましたね♪
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1年の上半期と下半期が交差する節目の2日間。
富士塚にご登拝の際には、茅の輪をくぐって身を清めてからお登りください😊
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◆「下谷坂本富士」特別御朱印
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富士山の荘厳さを感じて頂けるように仕上がった、当社のお山開きに合わせた御朱印です。
上半期の最終日である6月30日に半年間の「尽きることの無い」不尽の感謝を祈り、下半期の初めの日である7月1日には、心新たに残り半年間の「二つとない」不二の決意をお祈り頂く、という祭礼の趣意に沿って奉製致しました。
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半期の納め、そして新たな始まりを期するのお祭りです。この節目に手を合わせる機会をお持ちいただき、清々しい日々をお過ごしください。
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◆「紫陽花」特別御朱印
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小野篁卿のご名歌から始まるストーリーを御朱印に。
今月の御朱印に入っている「泣く涙…」という歌は、「古今和歌集」に収められている、篁卿の代表的な和歌のひとつです。
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こちらはは大切な人との死別の悲しみを詠んだ歌。
でも、悲しみに暮れるばかりではいないのが多動の神・小野篁卿!
ただ嘆いているだけではなく、自ら動きます!
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昼は朝廷で官吏。夜は閻魔庁の冥官。法律にも明るく閻魔大王の副官として、この世とあの世を行き来していた伝説が語り継がれる篁卿。
大切な人を取り戻すため、涙でかさの増した三途の川を渡っていきます。
動物たちも決意に満ちた篁卿の旅を付き添って応援!
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御配神の菅原道真公も空から見守っています🌈
まだまだ雨の中。悲しみの雨はなかなか降り止みませんが、天神様である道真公が指し示す先には、うっすら虹が…!
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良い形で半年を納めて、フラットな状態でそれぞれの虹に向かって進みましょう🎵
◆月参りのご案内
「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。
御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせながら、日頃の感謝を申し上げること。また、自身を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。
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当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。
当社は学問芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。
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また、「小野篁公とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。
毎月、月替りで2種類の『特別御朱印』に加えて、2種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。
御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。
◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)
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東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁卿。
文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻