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菅原道真公の愛情に応えた「桜」のはなし🌸
春真っ盛り! 気持ちがいい季節ですね🌸
4月の御朱印、「桜吹雪」特別御朱印には、当社御配神である菅原道真公が詠まれた桜の和歌が記されています😊
◆「桜吹雪」特別御朱印
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さくら花 ぬしをわすれぬものならば 吹き来む風に言伝てはせよ
(菅原道真)『後撰和歌集』五十七
【訳】桜の花よ、主人を忘れていないならば、吹いて来る風で(咲きましたと)伝言をしてくれよ。
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この和歌は『古今和歌集』に次ぐ二番目の勅撰和歌集である『後撰和歌集』(凡そ950-60頃に編纂か)に撰されており、詞書に、「家より遠き所にまかる時、前栽のさくらの花にゆひつけ侍りける」とあるように、道真公が大宰府へ旅立たれる際に詠まれた歌。
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大宰府へ左遷される切なさや寂しさが込められており、そんな境遇の中でも春の風に語りかけるような優しい表現で、桜への愛情と別れを惜しむ心情を詠みながらも、家族や故郷への深い愛も感じられる別れと愛情が織り成す美しい余情が込められた名歌です。
道真公は朝廷内での藤原家との政争に敗れ、延喜元年(901年)身に覚えのない罪によって突如大宰府に左遷されることとなりました。
ご家族と十分な別れをすることも許されぬままに京都を離れる際、日頃からとりわけ愛でてきた梅や桜、松の木などの庭木との別れを惜しんだ道真公。
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東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
【現代語訳】
春の風が吹いたら、花を咲かせて匂いを寄こしておくれ、梅の木よ。
主人(道真公)が(大宰府に行って)都にいないからといって、春を忘れてはならないよ。
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梅の木に語りかけるように「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」の歌を詠まれたのは有名な話ですが、同様に桜の木にも別れを惜しむ歌を詠まれていたのです🌸
◆道真公に応えた! 庭木たちの伝説
「東風吹かば~」で詠まれている梅の木は、道真公の歌に呼応して都から大宰府へと一夜のうちに飛んできたと伝わっています。
それこそが太宰府天満宮の御神木「飛梅」です。
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しかし、その時桜の木は道真公との別れへの悲しみから枯れてしまったそうです…。
そして梅と同様に、松の木も道真公を目指して飛び立ちましたが大宰府までは届かず、全国各地に根を下ろしたという「飛松伝説」が伝わります。
もしこちらが大宰府まで到達していたとしたら…また、桜も大宰府に飛んでいたら…。
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また、「東風吹かば」の歌は1006年頃に編纂された『拾遺和歌集』に採られたものですが、この桜の名歌はそれより半世紀も前の勅撰和歌集に取り上げられているもの。
その中に選ばれたこの桜の歌は、当時の詩人や編集者たちによって高く評価されていたことがわかります。
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ちょっとした歴史のあやで、梅の花の意匠である天神さまの御神紋はもしかしたら現在と違うものであった可能性があるのではないかと考えると、歴史にロマンを感じますね🎵
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春は新しい始まりの季節であり、桜の花が咲くことで私達の心も躍ります🌸
春の桜を愛でながら、ゆったりと1200年の時に想いを馳せる時間をお持ちください☺
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