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❄️ 12月の"透かし"御朱印 ☃️

今年も残すところわずかとなり、慌ただしい日々が続くかと存じます。

12月という月は、一年を振り返りつつ、新たな年を迎える準備を始める大切な時期ですね。

神社の銀杏も見頃のピークに入りました♪

すす払い」に「大掃除」、そして「年越大祓としこしのおおはらえ」と、一年を締めくくる12月は、「清め」のシーズンでもあります。

年の納めの月に一年を振り返り、清々しく新たな年を迎える機会とされてください✨


◆「暮古月くれこづき」特別御朱印

東京ではまだ雪を目にするには早いですが、どこか懐かしい年の納めを描いた雪景色の御朱印を奉製いたしました。

御朱印の題でもある「暮古月くれこづき」は、年の暮れを意味する十二月の異称。年末を控えた神社は、この時期ならではの静寂に包まれています。

神社の境内に降り積もる真っ白な雪は、この一年の厄やけがれを清め包み込むかのようです。動物たちはかまくらを作り、雪合戦に興じます。

雪の中を自由にはしゃぐ動物たちをやさしく見守るのは御祭神の小野たかむら卿。そしてご配神の菅原道真公は空から、都の雪景色を懐かしみ歌を詠みます。

花とちり 玉とみえつつあざむけば
雪ふる里ぞ夢に見えける

菅原 道真(新古今和歌集)

【訳】
ここ大宰府(配流先である福岡)でもやはり雪はまるで花が散るように舞い落ち、時には玉石のように庭に敷く。そうして私の目をあざむくので、雪が降る故郷(京の都)の光景が夢にまで現れてしまった。
※「ふる里」は、道真公にとっての京の都を意味し、雪が「降る」と「ふる」里を掛けています。

この和歌には、配流先の雪に触れて過去の美しい情景を思い出し、京を懐かしむ道真公の気持ちが現れています。

御朱印を手に取られた皆様にも、道真公が感じたであろう郷愁を感じていただければ幸いです…⛄

◆「正月事始しょうがつことはじめ」特別御朱印

12月は一年の最後の月。年の納めに向かいつつ、その先に控えるお正月を芽出度く迎えるための準備も同時にはじまります。

「正月事始」特別御朱印では、神社でお正月の準備中♪
うさぎは年の締めくくりの餅つきをしています。

お餅を前に盛り上がる御祭神ごさいじんの小野たかむら卿と御配神ごはいしん菅原道真すがわらのみちざね公、そして神社の動物たち。

神社でも毎年12月初旬に氏子青年会うじこせいねんかい主催で「子供餅つき大会」を開催していますが、年末は「歳神様としがみさま」にお供えする鏡餅を皆でつく機会ともなります。

古来からお餅は特別な「ハレの日」のための食物であり、生命に力を与える“神霊が宿る特別な食物”と考えられてきました。

現在でも新築の家を建てる際などには上棟祭じょうとうさいで「餅まき」をしますが、神様にお餅を献上し、そのお力をいただいたお餅で災厄を祓ったり、儀式後にはそれを近所の人々に振舞って皆でいただいたりと、真っ白なお餅は、お酒と並んで祭りや行事に欠かせない食べ物なのです。


◆「年越大祓としこしのおおはらえ」特別御朱印

1年の最後の日、12月31日の大晦日に行われる「年越の大祓」に参列する神社の動物たち。

私たちは普通に生活しているなかで、知らず知らずのうちに大小さまざまな過ち(ツミ)を犯していたり、不浄やネガティブに触れることで心が曇ってしまったりと、気付かぬうちに穢れ(ケガレ)を身体に溜めてしまいます。

大祓式は、そんな半年の間に溜まったツミ・ケガレを祓い清める半期ごとの神事。

動物たちは清まって、また翌日からはじまる新しい日を々、清らかな気持ちで踏み出すのです…✨

12月からはいよいよお正月準備がはじまります。
着実に四季は移ろい秋の実りは結ばれて、街中では見事な紅葉が見られるようになりました🍁
良い形で今年を納め、新年に向けて準備を整えてお迎えしましょう。


◆「年年歳歳ねんねんさいさい」特別御朱印

大晦日の日の1シーンが御朱印になった「年年歳歳ねんねんさいさい」特別御朱印…🎵

大晦日の夜、神社に参拝する御祭神の小野篁おののたかむら卿と御配神の菅原道真公と神社の動物たち。

街の光景やその中で暮らす人々も変わりゆく中で、新しい仲間も加わり、二年参りで今年も共に年を締めくくることができる喜びを噛みしめる

街の風景もそこにいる人たちも変わっていくものだけど、新しいメンバーも加わりつつ、二年参りで今年も一緒に年を納める喜びを噛みしめる御一行。

12月は、「年年歳歳ねんねんさいさい」という言葉が象徴的な御朱印となっています。

――来る年も来る年も、同じように美しく花は咲くけれど、花を見る人々は移りゆくものだ。

満天の星は、今を精一杯生きる沢山の希望。

年年歳歳、毎年同じ様に美しく咲く花には、「変わらない大切なこと」も宿っているようにも思います🌸


◆「冬至とうじ」特別御朱印

今年の「冬至」は12月22日です。

冬至は、1年で最も太陽が低くて昼も短い、いわば「太陽の力が1年で最も弱まる日」。ですが、見方を変えると「この日を境に太陽の力が強くなっていく日」とも言えます。

雲間から瞬く星が力強く見えるように、心の持ち方を変えるだけでも、良い一歩を踏み出せるかもしれません🌟

そして、冬至といえば、柚子湯!

この大切な日に潔斎けっさい(不浄をつつしみ、沐浴などをして心身を清めること)を行い、身を清めて迎えたことから転じた風習です。

御祭神や神社の動物たちは柚子が浮かぶ温泉を満喫中♪

道真公は、普段自身が乗る雲を感謝の気持ちを込めて、ウシとともにゴシゴシ洗っています。

サウナ通のオオカミは自然の中で外気浴を楽しみ、イノシシは滝に打たれて禊ぎの真っ最中。

それぞれ思い思いの方法で心と身体を整え、一年の納めを楽しんでいます!

御朱印の「百代過客ひゃくたいのかきゃく 納禊仰歳みそぎをおさめて としをあおぐ」という言葉は、“いつまでも歩き続け、帰ることのない旅人も、年の納めに身を清めて一年を振り返る”という意味の言葉になります。

12月は年の納めの月。そして「年越の大祓」も控える清めの月でもあります。
身体の汚れや疲れだけでなく、知らずのうちに身体に溜まった心身の不浄まで祓い清めて、元気なこころで新たな年を迎えるのが日本式なのです♪


◆「銀雪ぎんせつ」特別御朱印

深々と降る雪の中、御祭神の小野篁おののたかむら卿や境内のネコ、干支のイノシシも空を見上げ、今年もいろんなことがあったな…と1年を振り返っています。

銀箔・白・透明と、舞い落ちる白い雪が何層にもなって光り輝く、キラキラ仕様の御朱印です。

12月は一年の最後の月。年の納めに御神前で心を静めて手を合わせ、立ち止まって振り返り、一年を納める機会とされてください♪


◆月参りのご案内

「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。
御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせて、日頃の感謝を申し上げること。また、神様の御前で嘘偽りの無い素直な自分に立ち返り、その月を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。
――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。

当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。

当社は学問芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。

また、「小野篁公とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。
毎月、月替りの『特別御朱印』のご紹介に加え、6-8種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。

御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。


12月のお参りも皆様にとって良き体験の機会となりますように、心よりお祈りを申し上げます。


◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ

東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野たかむら卿。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻

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