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これからのニホンの働き方

そろそろ、真面目に考える時代に差し掛かっているのかなと思いません?
人生のクオリティってやつでしょうか。


まずはじめに、僕らが認識をかえないといけない。現状のニホンは残念ながら先進国ではなく、中進国なんですよね。

ニホンを、シン・ニホンに変革していこうぜ!という、熱い拳を突き上げている安宅さんの本が全てを書き切っておられます。

簡単に氏のご指摘をサマりますと、

ニホンは、男が長時間働きすぎで、家事も育児もしないので、女性にしわ寄せをぶん投げてて、そのくせさらに、生産性がめちゃ低い。

このままではまずいよねって、正直20年くらい前からみんな、わかっている人はわかっていたと思います。


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かくいう僕も、このサラリーマン社会、まじでおかしいんじゃないかと思い、人生のプライオリティを見直しに、長い旅に出たことがあります。イタリア・ミラノへ。

(一応大学院留学でしたけど、友人からはそれがお前の狙いじゃないだろ。と、全力で否定されていました)

ミラノでの1年半の生活で、僕が強烈に感じたのって、この三つです。
学生同士を見ていてもそうでしたし、社会を見ても、会社を見ても。
総合すると、こんな感じ。

1. ワーク(稼働)してる時間、短え
2. 家族・友人と過ごす時間、長え
3. でも最後、ちゃんと成果出してくる


イタリアはですね、実は、労働生産性ものすごく高いんです(対ニホンで1.3-1.5倍)。しかも、人口あたり働いている人数が少ないんで、よけいにです(ニホンは50%、イタリアは38%)。

さらに、フィレツェから国を南北に分けるとすると、「北イタリア国」の一人当たりGDPって、ニホンの2倍は軽く超えるんではないでしょうか。

それでいて、給与労働時間はニホン男子452分/日に比べて、イタリア男子は衝撃の221分/日。

そんなこともあり、ライフスタイルは、ため息出るほどに素敵です。

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                                                                      *イメージねw

まあ、相続税がほとんどないとか、建てた家が数百年もつとか、税徴収率低いとか、いろいろ考慮すべきコンディションは違うんですけど。総じて北の中流クラス以上は、ものすごくいい暮らししてますね。

もう少し解説します。

みなさん、イタリア人って、働かなくて、ダメなイメージありますよね。アモーレ カンターレ。それ、ジローラモ エフェクト。あのイメージはですね、南イタリアですよ。

北イタリアのエリートは、みなさんがイメージするドイツとかスイスに近いです。

例えば、イタリアのビジネススクールにいたイタリア人達の特徴をあえて一つ言うと、決断力が高い。ということです。

凄くディベートが好きで、話はあちこちに飛びますが、ここでもういい、と見切る力がすごいんです。だらだらやらない。細かいところまで拘らない。だって、帰ってワイン飲みたいんですよ。その時間は削らない。でも結果出してる。

たぶん、ほとんどの日本人は、ビジネスにおいて、イタリアを心のどこかで、見下していますよね。でも、負けてるんですよ。実際。

なんかさ、おかしくないですか?俺たち。

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もう一つエピソード。

昨年まで僕はZOZOというアパレル会社で、プライベートブランドの国際展開を指揮していました。ベルリン、LA、シンガポール。最大時、3拠点で合計40名ほどのチームでした。

本社がある東京、生産拠点がある中国を含め、一年中飛び回っていたのですが、ニホンチームに対して、海外チームからもらう厳しい指摘(クレーム?)は、

1. ミーティングの運営、へた
2. 個々人は仕事できて優秀だけど、組織になると、遅い
3. 何やっているかわからない人、多い

でした。(外人部隊のダメなところも、もちろん沢山ありましたし、結局国際事業はテイクオフしなかったので、偉そうなことは言えませんが、ここではシンニホンを目指す身として、海外に虚心坦懐に学ぶ、という意図で書いています。)

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                     *女子はとっても強い

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なんでだと思いますか?
どうしたらいいと思いますか?

この問い、全部ですね、実は、今回のコロナクライシスが、解決の道筋を教えてくれていると、僕は思うんです。

そう、それは。

リモート・ワーク
リモート・ミーティング

はい。めちゃベタです。

でも、これ、シン・ニホンへの転換の福音だと思いませんか。


だってみんな、会社に行って無駄な時間めちゃくちゃ使っているんですよ。2−3時間は短くしても、同じアウトプット、できちゃうねーって、最近とても多くの方から聞きます。

家族と過ごす時間、増えてますよね。おかげで、共働きがほとんどだった中国では、離婚が増えたという話を聞きましたが、女性の社会進出が中国より遥かに遅れてきたニホンは、これは逆に夫婦仲良くなるチャンスですよ。

ZOOMミーティング、会議のまわし方って、みなさん試行錯誤してますよね。僕も海外チームとZOOM会議やりまくってましたけど、最初は苦労しました。でも、やればやるほど、全員のリモート会議のスキルって上がるんですよ。ニュータイプに進化してゆく感覚です。

具体的には、これ、パラドックスかもしれませんが、一緒の空間に居ないが故に、他人の時間を使っていることを、すごく感じるんですよ。端的に話さないと、集中して聞いてくれない恐怖も、生産性としてはいい方向に働きます。

それで、足を運んで、まずご挨拶とか、無駄じゃないですか。そもそも東京があまりに集中しすぎてて、便利すぎるんですよ。そこに落とし穴がある。


アメリカなんて、国土がデカすぎるから、会わないで仕事するの、普通ですよ。LAなんて、四六時中渋滞しているし、LAの中だけでも、主要ビジネスエリア間がめちゃ遠いんですよ。サンタモニカからダウンタウンの距離って、厚木から日本橋ですからね。往復だけで死ぬ。

ドイツもですね、主要都市がすごく散らばってて、ちょっとしたことで移動するのは全く合理的じゃない。


それで、僕は思うんです。

もうね、元に戻るの、やめませんか。
とりあえず、まずはお顔をあわせてって、やめませんか。
Back to good old daysは、やめませんか。

After (with) コロナ時代は、ニホンのホワイトカラーの生産性が、リモートをキーワードに、劇的に向上するチャンスだと思います。

シン・ニホンはコロナがきっかけだったって、言いましょう。

リモートワーク、リモートミーティングを味方につけて、みんなで人生のクオリティを劇的に高めていこうじゃないですか。

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