新刊に飛びつくのだ
もっと早く読めば良かったなあ、と思うことがあります。
初版が3年前だったりすると、自分の価値観が3年も遅れていたのか、とがっかりして。
今初めてその価値観に気づいたところで、もう3年経っています。時代はさらに進んでいて、もう乗り遅れているのかもしれません。
さらに、3年前と現在では世界が大きく変わり、コロナ禍における社会の変化は、人々の価値観を半ば強制的に変えました。
変化に対応せざるを得ない状況で、新しい働き方や人との関わり方に、ようやく順応してきたところです。リモートワーク、オンライン授業、配信コンテンツの普及、マスク社会。
10年前にこんな世界を予想していたでしょうか?
10年前は、人とのつながり、「絆」が最も必要なものでした。しかし今は、人と会うことができません。いかに人と会わなくても仕事ができるか、買い物ができるか、交流ができるか。それを考えなければいけなくなりました。
そんな時代をどう生きればいいのか。そのヒントを得るためには、10年前の本はもう役に立ちません。
堀江貴文×落合陽一「10年後の仕事図鑑」は2018年に出版された本です。
AIによってなくなる仕事、伸びる仕事は何か。人と機械がどのように融合していくのか、AIによって世の中はどう変わるのか。トップランナーの2人の視点で語られます。
AIに奪われる仕事がある一方で、AIではできないこともある。人の感情に訴えかけるのは「人」にしかできません。その人でなければできないという、個人の価値を追求することで生き残っていけるのです。そのためには、
「好きなこと、夢中になれることを追いかけ、他人との差別化をおこなうことで、それがいずれ仕事になる」と言っています。
しかしながら、10年後の未来がどうなるかなんてわかりません。好きなことに夢中になって、「今」を積み重ねていくことが、見えない未来に向かうためにできることではないでしょうか。
とはいえ当時の著者の価値観も、コロナ禍を経て変わっているのでは?と思います。
だからこそ最新の、最も新しい価値観を、できるだけ早く吸収したいと思うのです。
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