おぼえておきたい心理効果4選
人を動かすには、心を動かさなければなりません。
しかし、人の心の中は誰にもわからないものです。
自分自身ですらわからないことだってあるのですから、相手の心を完璧にコントロールすることなんて不可能なことです。
心理学に興味を持ち、本を読んだりしていますが、
相手の心理は見透かすことはできません。
心の中の本当のところはわからないもの
ではないかと思います。
ただ、自分の心をコントロールして、
自分の行動を変えることはできるはずです。
自分がこういう行動をすれば、相手はこう思ってくれるんじゃないかな。
相手がこう思っているかもしれないから、自分はこうする。
相手の心理はわからないけれども、自分の行動や言動によって、相手の心が動く可能性はあるのではないか。じゃあ、そこで自分はどう動くのか。相手の心理を推測して、自分の行動を変えるために心理学を勉強している感じです。
人の心は、わからないからこそ面白い。
単純に言うと「あの人は何考えてるんだろう?」
というのが気になって、聞いてみたくなります。
みんなそれぞれ違っていて、面白いなぁと思います。人の心は十人十色ですね。
さて、先日読んだ本から
覚えておきたい心理効果を4つメモします。
メラビアンの法則
人の印象に占める割合を下記の通り示した法則で、「7-38-55の法則」とも呼ばれます。
・言語情報 7%
・聴覚情報 38%
・視覚情報 55%
人の印象に影響を与えるのは「見た目」が半分以上を占め、視覚情報が印象として記憶に残りやすいということです。
会話においては、話す内容やどんなフレーズを使うかというのは、ほとんど重要ではありません。どんな見た目でどんな表情で話すかの方が大切なんですね。
ピグマリオン効果
「期待し続けることで良い効果が生み出される現象」
たとえ嘘だとしても、
①期待を持って相手と接すること
②期待されていることを相手が意識すること
この2つの要因により、良い効果を生むことが実証されています。
期待を押しつけ過ぎると逆効果になったりするので注意が必要ですが、
相手がやる気を損なわない範囲でその気にさせることは、パフォーマンスの向上が期待できます。
部下や後輩を育てたい場合に効果的でしょう。
アンダーマイニング効果
「楽しいから自発的にやっていたことなのに、人から褒められたりご褒美をもらったりすると、まるで他人のためにやっていたかのような気になって、やる気をなくす」
という現象のこと。
自分がやりたいからやっていることなのに、何かをもらえるからやっていると思うようになり、何ももらえなくなるとモチベーションが低下して、やがてはやめてしまう。
例えば、社内の表彰制度などはこの効果にあてはまるかなと思いました。
最初はただ自発的にやっていたことなのに、表彰制度を始めると、だんだん「表彰されたくてやっている」ように思えてきます。なかなか評価されないとやる気を失くして、やめてしまう。
このようなことはありえるなと思うので、安易に褒めるのも慎重にならなければいけません。
返報性の原理
「先に何かを与えると、相手もそれに応えようとする心理効果」
何かをもらうとお返しをしたくなる
という原理です。
わりと有名なので返報性の原理は知っていました。良いことしかないと思っていましたが、
返報性はアンダーマイニング効果になってしまう場合がある
というのは発見でした。
例えば、
返報性を期待して何かをプレゼントした場合、
相手も自発的にプレゼントを用意していたのに、
もらったから返すみたいに相手は思えてきます。
そうなると、もらわなかったら返さなくなり、
やがてプレゼントをあげたいという気持ち自体が失くなってしまうのです。
相手の内発的な動機を奪ってしまわないか
という点には注意が必要です。
以上4つ、覚えておきたい心理効果です。
今回読んだ本はコチラです。