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INFJのドアスラムを徹底解説(経験者)

ドアスラムとは?

ドアスラムは、それまで良好だった関係を突然シャットアウトする行動のことです。

INFJ型特有の行動と言われ、ドアをバタン!と閉めるように突然心を閉ざしてしまいます。

部屋に閉じこもったり、音信不通になって姿を消したり、仕事に行かなくなったりします。突然のことなので周囲はまったく理解できません。

「え、なんで!?」
「急にどうした?」
「理由がまったくわからない」
「説明して!」
「辛かったなら早く言ってよ」

ドアスラムをされた経験がある人は突然のことに戸惑い、理由がわからず困惑したのではないでしょうか?


INFJはなぜ突然心を閉ざしてしまうのか?

結論として、ひと言でかんたんに言うなら
「限界まで頑張ったけどダメだったから」

となりますが、
あまりにも突然過ぎるのではないか?
なぜそうなるまで誰にも言わないのか?
と理解できないことでしょう。

ドアスラムに至る過程には、限界まで表に出さない複雑な心の動きが隠されています。

この記事では、まったく理解できない人に向けて、INFJの視点からドアスラムの心理を詳しく解説していきます。

経験談としては、小さなことから大きなことまで含めると、私はドアスラムをしたことが何度もあります(良くないことですが・・・)。

逆にされたこともありますが、その時は相手のことを全然わかってなかったなと反省しました。どちらにせよ、お互いに理解し合えていれば防げることだと思いますので、この記事が少しでも参考になれば幸いです。


INFJは心優しき理想主義者

まず、性格診断におけるINFJの性格タイプを見ていきましょう。

INFJは次の4つの特徴を持つタイプです。

内向型(I)Introverted
直感型(N)Intuitive
感情型(F)Feeling
判断型(J)Judging

提唱者(INFJ型)は最もまれな性格タイプですが、社会に大きく影響を与える人たちでもあります。
強い信念を持ち、理想主義者である提唱者は惰性で生きる人生には満足せず、自身が立ち上がり、ものごとを改善したいと感じます。お金や地位を得ることを成功とは考えていず、人助けをしたり、世の中にポジティブな変化をもたらしたり、達成感を得たりすることを成功と考えるタイプです。

16personalities

INFJ型は、心優しき理想主義者です。

どんな性格タイプにも強みと弱みがありますが、
INFJの強みと弱みは次のようなものが挙げられます。

INFJの強み

・思いやりがある
・繊細
・聞き上手
・知覚的
・協力的
・倫理的
・穏やか
・共感力が高い
・忍耐強い

INFJの弱み

・おとなしい
・引っ込み思案
・消極的
・会話にあまり参加しない傾向がある
・服従的
・ストレスを感じやすい


人に優しく思いやりがあり自分の価値観に基づき行動します。共感力が高く人の気持ちを察して寄り添い、人の役に立ちたいと考えています。

反面、自分よりも相手を優先してばかりでストレスを溜めやすく、忍耐強いので限界まで耐えてしまうところがあります。


では、そのような特性を持つINFJがドアスラムに至るまでの流れを解説していきます。

なぜドアスラムが起こるのか?

ポイントは、「それまでは何の問題もなく良好な関係に見える」という点です。これが理解できないところだと思います。

なぜそんな素振りも見せないのでしょうか?
心の動きを説明します。


①自分の存在価値

まず、人間関係において相手と良好な関係を築けていることを嬉しく感じています。

内向的で人見知りな性格ですが人と関わりたいとは思っているので、理解し合える相手を見つけると深く関わっていきたいと考えます。

さらに、相手からの好意を感じる場合には、自分の存在を認められているようで満たされていきます。

つまり、他者と良好な関係でいられる自分に対して存在価値を見出しているわけです。


②期待に応えたい

良好な関係が築けると、相手に嫌われたくないという思いも強くなります。すると、良い状態を維持するために、自分の意見や主張よりも相手に合わせることが多くなっていきます。

この時点で既にストレスは少しずつ溜まっているはずですが、自分では気付きません。相手が喜んでいることで、役に立っているという気持ちの方が大きいのです。

嫌われたくないと思ってしまうのは、基本的に自己肯定感が低いので、自分に自信が持てない性格だからです。

人の役に立ちたい想いが強いのは、それによって自分に自信が持てるからです。逆に言えば、役立たずの自分なんかいない方がいいと思いがちです。


③認められると慢心する

承認欲求が強く、認められると舞い上がります。
なぜなら、そのために頑張っているからです。

常に自分の中に理想があり、それを達成するために生きているので、最優先なもののためには犠牲も厭わないところがあります。時に大事なものを失ったとしてもです。

客観的に見れば、周りが見えておらず冷静な判断ができていない状態です。

これは私も過去を振り返ると、優先するものを間違えていたなと思うことが多々あります。


④わかってくれない相手を否定する

相手の気持ちを察する特性には良い面も悪い面もあります。ニーズに応えて相手が喜んでくれているうちは良いですが、だんだんそれが当たり前になってきたなとか、面倒くさいと思っているなとか、イライラしているなといったような相手の変化も敏感に察知します。

良好だった関係がだんだん崩れ出してきますが、あくまで自分の中でだけです。相手はそれに気付いていません。なぜなら、多くの人は気持ちを察する特性を持っていないからです。INFJはそこを忘れて勘違いしがちですが、素直に話し合えば解決することも多いはずです。

関係が崩れるまでの心の動きを整理しましょう。


認めてくれる相手を信頼する

相手に合わせて全力で尽くす

それが当たり前になってくる

ちょっとしたミスを指摘される

自分を責め、さらに頑張る

服従的になってくる

相手からの要求が高くなる


こんなに頑張ってるのになんで認めてくれないの?


しかし、それを口に出すことはありません。
関係を壊したくないからです。

言いたいことを言わずに自分の中で消化する日々がしばらく続き、やがて理解してくれない相手が悪いと考えるようになります。


この時にはかなり疲弊しているはずですが、
それでもまだ感情を抑えながら何も言わずに頑張り続けてしまうのです。

なぜなら、何の価値もない自分を認めたくないからです。


⑤理想に届かない自分に落胆する

理想主義者のINFJにとって一番のストレスは、思い通りにいかないことです。周囲を思い通りにコントロールしたいという意味ではなく、自分の理想に対して、それに届かないと達成感を得られずやる気を失ってしまいます。


INFJの理想とは、
信念に基づき行動し、人の役に立ち、それを認められ、他者に良い影響を与えることです。

自分の価値を感じられれば、自分で自分を認めることができるのです。


悪いのは相手だ、と他者を批判しているうちはまだ自分が正しいと思えているので、信念を保つことができています。

しかし、全部自分のせいだと自責の思いが強くなると、いよいよ危険な領域に入ってきます。


⑥慢心していた自分に絶望する

認められることで存在価値を感じている時には、何でもできる!自分が正しい!みんな自分の味方だ!と万能感を抱きがちです。

しかしそれは慢心であったことに気付いた時、
自分を見失い、絶望感に襲われて、心を閉ざしてしまいます。

ドアスラムに至る過程では、必ずどこかで一度良い状態になっているはずです。それを維持するために必死で頑張り続けるけれども、徐々にうまくいかなくなって、理想とかけ離れていく落差に心が受け入れられなくなってしまうのです。


コップに水が溜まるように、少しずつストレスが溜まっていき、限界を超えると溢れてしまう。


そうなるまで誰にも何も話さないのは、人の役に立つことで存在価値を感じられるINFJが、自分のせいで迷惑をかけるわけにはいかないからです。

結果的にドアスラムで迷惑をかけることになってしまうと、さらに罪悪感を感じて立ち直るまでにかなりの時間がかかります。


まとめ

INFJは相手の期待に応えたい一心で頑張りますが、うまくいかないとさらに自分を追い込みます。頑張って頑張って、それでも理想に届かない自分に落胆してしまうのです。

ドアスラムに至る要因

・自己肯定感の低さ

・期待に応えたいという責任感

・人の役に立ちたいという想い

・頑張りたいと思う向上心

・頑張っている自分への慢心

・理想に届かない自分への落胆

・期待を裏切った罪悪感

・何もできない絶望感


ドアスラムは、このような想いの強さと自分への落胆が要因となっています。

決して相手が嫌いになったからという単純な理由ではありません。


ドアスラムを防ぐには?

①自分をよく理解する

②相手に理解してもらうために話し合う

③お互いを理解し合い、大切に想うこと


限界がどこまでかは人それぞれ違います。

自分の限界を知ることと、理想を高く持ち過ぎないこと。ありのままの自分を認めてやることが何より大切です。

もし今まさに、限界を超えて燃え尽きてしまっている方はこちらの記事もご覧ください。

あなたに届けたくて、書いた記事です。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでも参考になりましたら幸いです。

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