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ちょうした さんま蒲焼丼
僕はご飯の上に何か載せようと常に虎視眈々と狙っていると以前書いた。スーパーマーケットの缶詰売り場で馴染みのある缶詰を見つけて、早速炊きたてのご飯に載せる。僕が子供の頃からとても馴染みのある缶詰だ。
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ちょうした さんま蒲焼缶詰。こうして記事を書くにあたって初めて知ったことが幾つかある。まずはこの缶詰は千葉県銚子市に本社のある田原(たわら)缶詰株式会社の製品であること。ちょうしたと云うのが会社名ではないと初めて知った。ではそのちょうしたとは何ぞや。缶詰上部の菱形のマークをご覧戴きたい。
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菱形の辺に沿って「丁」の字がデザインされている。これがちょうしたのちょう。それが四辺あるので四(し)。真ん中の「タ」の字は田原缶詰株式会社の頭文字のた。これでちょうしたなのだそうだ。そんな秘密が隠されていたとは知らなんだ。ちなみに丁が四で「丁四→銚子」も表しているそうな。世の中にはまだまだ秘密がいっぱいある。幾ら暴いても秘密が尽きることなどないであろう。だからと云って暴き放題なんてわけにもいかないだろうから、これからも秘密は秘密で大切に。大事なことだと思います。
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パカッと開けるとお馴染みの光景。さんまのインサイド。この時点でアウトサイドが見えることはない。そこも秘密なのだろうか。それはさておき。満を持してご飯に載せよう。
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ちょうした さんま蒲焼丼の完成。載せただけ。でも堂々の完成である。
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このてりてりとしたさんまの照り具合。このちょうした さんま蒲焼は昭和30年代に発売されたとだけあって、何年に発売だったか定かでない。そこも秘密だ。ひみつひみつ。その昔、ひみつのアッコちゃんと云うアニメ(1969年放映)があった。原作は赤塚不二夫先生で、漫画の方は僕が生まれた年(1962年)には集英社の「りぼん」と云う少女漫画誌に連載されていたと云うから驚き桃の木山椒の木。「りぼん」ってそんな昔からあるんだ。創刊は1955年。ビックリしたなーもう。昭和的死語が多い文章なのでお若い方にはさっぱり判らない内容かと思われます。申し訳ない。止まらなくなってきたのでやめます。ちなみに僕の従姉妹にアッコちゃんがいて、最近思っても見なかった御縁で連絡が取れたなんて話も果てしないのでやめます。
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ウマウマウー。懐かしい味わい。昔と変わらない味わい。馴染みのない方には甘くてパンチがないと思われましょうが、僕にとっては完璧。タレもご飯にたっぷりかけて(かけ過ぎ注意)戴くと至福のひととき。脂したたるさんまの塩焼きとはまた別のさんま。どちらかなんて選べない。これでいいのだ。このパッケージデザインのまま。この味わいのまま、ちょうした さんまの蒲焼缶詰フォーエバー。そう云えば元祖とも書いてあるが、テレビアニメの天才バカボンはファーストシリーズの方がスキです。元祖天才バカボンと銘打たれたセカンドシリーズはどうも馴染めない。赤塚先生はファーストシリーズが嫌いで(設定等をテレビ用に大幅に改変したため)、セカンドに元祖を付けてこちらをナンセンス路線で押し通したとか、そんなことは本当にどうでも良いですね。こうして文章を書きながらもまた全然違うことを考えたりしているので今回はこの辺で。
『焼きそばの果てしなき旅』が本になります。どうぞよろしくお願い致します。
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