目玉おやじ丼
2022年3月8日は水木しげる先生生誕100周年記念日です。水木先生には子供の頃からたっぷりとお世話になっております。僕の子供の頃の最初のアイドルは悪魔メフィスト（悪魔くんの実写版に出て来る悪魔）でしたし、ゲゲゲの鬼太郎からは長年にわたって多大な影響を受けています。現在も水木先生の世界観は僕のすぐそばにあります。ゲゲゲのゲ。そんなこんなもあって目玉おやじ丼を作ってみたわけです。
目玉焼きのシングルを作って、ご飯の上に載せてハイ出来上がり。簡単この上ナシ。以前は池田満寿夫先生著『男の手料理』に倣って玉子3コでのコロンブスの卵丼を作ったが、玉子3コは多いと思う。じゃあ2コが正解なのかと云われればそれは判らない。3コは3コなりに何だかノリと云うかグルーヴがある感じもするので人それぞれの好みで良かろうかと考える。お茶碗一杯分のご飯に目玉焼きシングルで目玉おやじ丼で何がいけないのか。いや、いけないとは誰にも云われていないな。何となく自分のやっていることに常に文句を云われているような気になるのはどこかの妖怪の仕業であろうか。
今までに何度も何度も繰り返し申し上げているように僕は子供の頃からずっと玉子が苦手だった。特に目玉焼き、茹で玉子、生玉子が3大強敵であった。それが順に食べられるようになり、今では好んでラーメンに味玉を追加したり焼きそばに目玉焼きをトッピングする人間になった。僕の人生に起きた最大のどんでん返し。まさか玉子、特に茹で玉子（ラスボスだった）を食べられるようになるとは。物凄いヘビースモーカーだった僕が突然煙草をやめたのに匹敵するくらいの変革。1日4箱か5箱吸っていたのがもう12年ゼロ。キューティーハニーじゃないが変わるわよ、なのであった。
ソースをかけて戴く。ソースは焼きそばの旅で出会って、焼きそば以外にも重宝しているマルモの富士宮やきそばソース。これがなんとも僕にはチョウドイイのである。サラッとしていて甘すぎず辛すぎず酸っぱすぎず。揚げものにもなかなかの適性を誇る。是非お試し戴きたい。
ウマウマウー。何のひねりもないけれど、ウマイ。ソースはもっと個性的でスパイシーでも良いかなと思った時に、ふと忘れ物に気が付いた。
コショーをかけようよ。以前から秘かに思っていたことだが、S&Bのテーブルコショーは日本が世界に誇るプロダクツではないであろうか。発売は昭和27年（1952年）と云うから今年で発売70周年ではないか。おめでとうございます。中華料理だけでなく洋食にも和食にも使えるS&Bのテーブルコショー。これからもお世話になります。
ウマウマウー。今更ながら玉子好きの仲間入りをさせてもらった。ハムやベーコンがあっても良いけれど、ちょっと贅沢過ぎる気もする。ご飯に目玉焼きだけでよろしい。シンプルイズザベストと云うけれど、実際はシンプルに済むことなんて少ないし、複雑怪奇な思考や関係性の中で何でもややこしやああややこしやとなることの方が圧倒的に多い。それは僕だけか。そうでもないのか。シンプルで良いのならシンプルにすべきと思う。ややこしくなったら妖怪ポストに手紙を入れて鬼太郎に来てもらうしかないか。来ないか。
グラニフの人魂Tシャツを買った。久しぶりにウキウキした。目玉おやじもちゃんといる。「苦戦だったなあ」「人生はどこまでも苦戦だよ」と鬼太郎とねずみ男の会話が聞こえるようだ。苦戦だろうが何だろうがこれからもがんばっていこう。うまくまとまらなくてすみません。
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