日本糖尿病療養指導士 問題集(2024) 試験対策・問題に慣れる!
こんにちは。16年目の理学療法士です。私は11年前に糖尿病療養指導士を取得しました。試験前は何度も暗記を繰り替えすだけでなく、問題に慣れることも大切です。今回は日本糖尿病療養指導士ガイドブックをベースに問題集を作成しました。是非試験対策として役立てて下さい。
問1.糖尿病は成因により4つの型に分類されるが、以下の中で適切でないものを1つ選択せよ。
1.1型糖尿病
2.特定の機序・疾患に伴うその他の糖尿病
3.2型糖尿病
4.糖尿病合併妊娠
5.妊娠糖尿病
答え:⑤
①妊娠糖尿病は「妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常」と定義される。
②妊娠中の明らかな糖尿病は、妊娠前に見逃されていた糖尿病と、妊娠中の糖代謝の変化の影響を受けた代謝異常、妊娠中に発症した1型糖尿病。
③糖尿病合併妊娠は妊娠前にすでに診断されている糖尿病。
②③に関しては元々糖尿病が存在したという前提の診断名であるため、「1型糖尿病・2型糖尿病・特定の~糖尿病」がベースとなる。よって、妊娠糖尿病が正解となる。
問2.糖尿病の合併症のうち、以下の中から細小血管症に該当するものを選択せよ。
1.心筋梗塞
2.閉塞性動脈硬化症
3.糖尿病性網膜症
4.脳梗塞
5.壊疽
答え:③
糖尿病の合併症である細小血管症は、代表例として「三大合併症:神経障害・網膜症・腎症」が挙げられる。
一方、大血管合併症は動脈硬化に起因するものであり、代表例は「心筋梗塞・脳梗塞・壊疽・末梢動脈性疾患」がある。
問3.糖尿病の診断基準において、「糖尿病型」の判定に必要な項目で正しいものを以下の中から選択せよ。
1.空腹時血糖値126mg/dl以下
2.随時血糖値250mg/dl以上
3.75gOGTTの2時間値200mg/dl以上
4.75gOGTTの1時間値180mg/dl以上
5.HbA1c≧6.2%
答え:③
糖尿病型
・空腹時血糖値:126mg/dl以上
・OGTT2時間値:200mg/dl以上
・OGTT1時間値:糖尿病型の判定には使用しない。ただし、180mg/dl以上の場合は180mg/dl未満のものに比べて糖尿病に悪化する危険が高いので、境界型に準じた取り扱いが必要である。
・随時血糖値:200mg/dl以上
・HbA1c:6.5%以上
問4.糖尿病の診断手順で誤っているものを選択せよ。
1.糖尿病型と診断された後、別日に再度検査して糖尿病型を再確認できれば糖尿病と診断する。
2.血糖値とHbA1cの両者が糖尿病型の場合、1回の検査でも糖尿病診断する。
3.糖尿病型を示さなくても、典型的な症状または糖尿病網膜症を認めれば、糖尿病と診断する。
4.初回検査・再検査のいずれも血糖値の基準を満たす必要があり、HbA1cのみの反復検査では診断できない。
5.糖尿病型判定項目で「早朝空腹時血糖値126mg/dl以上・OGTT2時間値 200mg/dl以上・随時血糖値200mg/dl以上」のいずれかを満たしており、尚且つHbA1cが6.5%以上であれば初回検査でも糖尿病と診断する。
答え:③
問5.糖尿病の診断手順において「糖尿病型・正常型・境界型」の判定 基準の組み合わせで正しいものを選択せよ。
1.正常型 : 早朝空腹時血糖値126mg/dl未満
2.糖尿病型 : 随時血糖値140mg/dl以上
3.糖尿病型 : 75gOGTT 1時間値200mg/dl以上
4.境界型 : 早朝空腹時血糖値110~125mg/dlのもの
5.境界型 : 75gOGTT 2時間値126~199mg/dlのもの
答え:④
問6.1型糖尿病の特徴で誤っているものを2つ選択せよ。
1.主に自己免疫を基礎にした膵β細胞破壊により起こる。
2.家族歴は認めない。
3.小児から思春期に多く、中高年でも認められる。
4.肥満との関係がある。
5.自己抗体の陽性率が高い。
答え:②④
問7.2型糖尿病の特徴で誤っているものを2つ選択せよ。
1.インスリンの絶対的不足により高血糖状態となる。
2.家系内血縁者にしばしば糖尿病がある。
3.40歳以上に多く、若年発症も増加している。
4.肥満または肥満の既往が多い。
5.自己抗体を認める。
答え:①⑤
問8.インスリン依存状態と非依存状態の特徴として、以下の組み合わせの中で正しいものを2つ選択せよ。
1.インスリン依存状態:ケトン体が著増することが多い
2.インスリン依存状態:治療法は食事療法・運動療法・経口薬・GLP-受容体作動薬
3.インスリン依存状態:空腹時血中Cペプチド1.0ng/ml以上
4.インスリン非依存状態:インスリンの相対的欠乏
5.インスリン非依存状態:血糖値が高く、不安定
答え:①④
問9.1型糖尿病の定義で正しいものを選択せよ。
1.自己免疫性(1A)と非自己免疫性(2A)に大別される
2.膵島炎などによる膵β細胞の破壊は、臨床的な糖尿病発症の直前より生じている
3.発症は急激である
4.劇症1型糖尿病も含まれる
5.非自己免疫性は自己抗体などによる自己免疫機序の証明ができな
いままインスリン依存状態に陥るタイプの1型糖尿病である
答え:④
1.自己免疫性(1A)と突発性(1B)に大別される
2.膵島炎などによる膵β細胞の破壊は、臨床的な糖尿病発症のかなり前より生じている
3.発症は急激である ※緩徐進行型もある
4.劇症1型糖尿病も含まれる ⇒その通り!
5.突発性は自己抗体などによる自己免疫機序の証明ができないまま
インスリン依存状態に陥るタイプの1型糖尿病である
問10.1型糖尿病について誤っているものを選択せよ。
1.やせ型で若年発症が多い
2.生命維持にインスリン注射が不可欠なことが多い
3.発症率は1万にあたり1.5~2人/年である
4.好発年齢は8~12歳で思春期がピーク
5.ケトーシス・ケトアシドーシスに陥りやすい
答え:③
1型糖尿病の発症率は1年間に10万人あたり1.5~2.5人
1型糖尿病の有病率は1万人あたり1.5~2人
ここから先は
¥ 500
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?