【詩】 落っこちる人
白い空気が覆ってる
僕は地面から逆さ吊りになって
空を見てる
手のひらや服のポケットから
心のかけらがぽろぽろ落ちる
雲があまり出ていないから
空に落っこちた心のかけらたちは
どこにも引っかからず
空の青の彼方へ
落っこちていってしまう
小さくなって見えなくなって
消えてしまう
僕は空っぽになっていく
すっかり中身がなくなると
風船みたいに体が軽くなって
地面から足が離れる
雲があまり出ていないから
どこにも引っかからず
落っこちていってしまう
空の青の彼方へ
小さくなって見えなくなって
消えてしまう