中江有里さんの魅力
大林監督が亡くなってから、ゆかりのある著名人達のインスタやTwitterやブログをあちこち読みあさっていた。
私が知らない監督のお姿を、垣間見たい一心で。
すると、中江有里さんのインスタには、思わず、グッと来てしまった。
私は、石田ひかりさんのファンだけども、中江有里さんのファンでもあることをなぜかうっすら忘れていた。
「ふたり」の前野さんは、冒頭いじわるで、卒業式にこもんのワッフルを一緒に食べに行くほど実加と仲良くなったけど、やはりあの冒頭のいじわるなイメージが付き纏い、素直にファンになれなかった厄介な「ふたり」熱狂ファンの私である。
中江有里さんは、文才があり、コメンテーターとしても活躍され、知的な印象がある。そして、静かな佇まいが、実に美しい。石田ひかりさんとは月と太陽のような関係に思える。静かに光る夜の月のように美しい。
そして、この度、大林監督の追悼として、「草の想い」をカバーしてアップしていた。
劇中では、歌うことはなく、前野さんは親戚に引き取られたので、実加と違う高校に進んだので、あのミュージカルとは無縁だが、千津子のミュージカルを観劇していた、もしくは、実加の代のミュージカルの観劇をしていた、のかもなあ、と妄想しながら、前野さんが歌っている、と思うとグッと来た。
中江有里さんの歌には、凛とした透明感、品の良さが確実に伝わってくる。
デビュー曲の「花をください」も素晴らしい。セルフカバーを聴いたが月日の経過を全く感じさせない初々しさだった。
「花をください」は、ASKA氏が作詞作曲した歌。私は実は、チャゲアスやASKAの曲が好きで結構聴いている。
数年前のあの出来事から遠ざかってしまったが、私は中江有里さんセルフカバーを聴いたことにより、ASKA独特の、90年初頭の旋律や歌詞に、自分が本当に好きな世界観が、ずばりこれだと再確認された気分になった。
「草の想い」も然り。
つまり、私はこの時代の空気感に、凛とした美しさを合わせてもつ中江有里さんの存在そのものに魅了されていたことを急に想い出し、「ふたり」にそれほど夢中になれた要因を中江有里さんの存在無しには語れないことに2020年にやっと気がついた。
中江有里さんの「綺麗になりたい!」というエステティシャンのドラマは、石田ひかりさんの「悪女」並に大好きだし、
ミニサボテンがある部屋で身支度を整える中江有里さんのシャンプーのcmは忘れられない。
あの時代だから出来た不思議な巡り合わせの「ふたり」という映画。
大林監督の知らなかった一面というより、あの奇跡なような映画を作り上げた彼の魅力を、改めて思い知る結果となった。ついでに、ASKA氏も。
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