【大募集】鳥取大山町で"ことば"を気にしたトライアルステイ『オノマトペダイセン』はじめます(2/1~2/28)
全国のリモートワーカーにお知らせでございます。鳥取県大山町を舞台にしたトライアルステイ『オノマトペダイセン』を開催します(*3泊4日~1ヵ月)。
大山での生活を体験しながら、持ち込んだ仕事を進めたり、地域の人と交流したり、周辺地域をフィールドワークしてみたり、自由気ままに過ごせる滞在プログラムとなっています。
こちらからお願いしたいのは、参加者の職能(知識・技術)を生かした”地域しごと”。また、最近巷で出回っている「ワーケーション」を掘り下げていくための「オノマトペ図鑑」づくりへのご協力でございます。
お持ち込み仕事だけでなく、地域しごとを通して、大山をはじめ、さまざまな地域、あるいは地元の関わり方を探っている方などいかがでしょうか。
「どこでもできる(リモートワーク)」と「ここでしかできない(ローカルワーク)」を組み合わせた、トライアルステイをぜひ大山で。
以下が募集の詳細となります。
「オノマトペダイセン」ってなに?
オノマトペダイセンは、大山における(しごとを含む)暮らしの体験をしてもらうための滞在プログラムです。無料で寝泊りする場所を提供し、参加者がそれぞれのペースで自由に過ごしてもらえればと考えています。
具体的には、次の3つのことをして過ごしてもらうイメージです(②と③が運営側からのお願い*謝礼あり)。
①リモートワーク(参加者の持ち込みしごと)
②ローカルワーク(職能を生かした地域しごと)
③オノマトペ図鑑づくり(アンケート回答)
③のオノマトペ図鑑について少し説明させてください。「オノマトペ」は辞書で次のような説明がされています。
「オノマトペ」・・・然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語など。
「わんわん」「ドキドキ」「すーすー」「こっそり」「キラキラ」「ぐでんぐでん」「へとへと」「メロメロ」「のんびり」......etc.
みなさんが日常で触れている、かつ、無意識的に使っている日本語特有のことばが、オノマトペです。
今回の滞在プログラムは、最近のことばでざっくりまとめると「ワーケーションワーク+バケーション)」のプログラムなのですが、そもそもワーケーションということばが曖昧すぎるように感じています。
勝手ながらの独自の分類では、「観光型」「学習型」「試住型」「創作型」と分けています。現状、この4つのワーケーションが一緒くたにされており、このことばの共通認識を持てないままに組まれているプログラムが多いのではないでしょうか。
これは他を批判をしたいわけではなく、「”大山におけるワーケーション”ってこんな感じだよね」という共通認識をつくれないものか、というシンプルな探求心から出てきたものです。
そこで、ふと思いつきました。「オノマトペのことば(音)を地域滞在体験に当てはめられないものか?」と。具体的には、次のイメージです。
これらは、オノマトペダイセン事務局メンバーが、移住後、大山で暮らしはじめたときに感じたことをオノマトペに合わせて簡単にまとめてみたもの。
長くはなりましたが......③のオノマトペ図鑑づくりでは、参加者がその滞在中での感じたことをオノマトペに当てはめて回答してもらいます。それらを元に「オノマトペ図鑑@大山」の完成をめざします。
つまり、『オノマトペダイセン』は、大山的ワーケーションの共通認識をつくるために、オノマトペ図鑑完成をめざし、参加者にその協力をしてもらう滞在プログラムなんです。
0-1729m(海~山)の多様な暮らしが一つに詰まったまち「大山町」
さて、ちょっとだけ大山町について紹介させてください。
中国地方最高峰、標高1729mの「大山(だいせん)」。日本海から大山まで。0-1729mの高低差が一つのまちにギュッと詰まっているのが、大山町です。
人口は約16000人。海から山までの暮らしのグラデーションはさまざまで、それぞれの暮らしを寛容し、共存する空気感がこの地域にはあります。
そのぶん、地域資源もバラエティに富み、一次産業はまだ課題も多いながらも、さまざま産業づくりへの挑戦も生まれています。
たとえば、大山では芝生農家さんが多いのですが、その農地を利活用したグランピングやドローン飛行場などのプロジェクトがあります。不足しているのは、微細なアイデアと少々のマンパワー。「大山は、地域資源からしごとを生み出せる余白だらけ」という風に、僕らはこのまちを眺めています。
また、大山寺、牛馬市、後醍醐天皇、名和長年、小泉八雲、植田正治......など、歴史や文学、アートなど所縁の地も多く点在しており、地域文化を考察するためのヒントが詰まっています。
暮らしとしては、大山を麓にある米子市や伯耆町、水木しげるの育った境港市、さらには松江市なども車で20分~1時間圏内にあり、近隣地域での買い物や仕事などを補完しながら成り立っている部分も。
ちなみに、みなさんが「鳥取と言えば...」でイメージする鳥取砂丘へは、無料高速道路を走って1時間ちょっとで行けちゃうんですね。
臆さず言えば、”わりと田舎”の大山町を拠点にしながら、近隣地域で必要なものをカバーし、足を運んで戻ってこれる安心感もあります。だから、田舎なんだけど”意外と田舎じゃないし”、”意外とアクセスもいい”という不思議が(笑)。
滞在拠点「わたげ荘」について
大山における活動拠点として滞在(ホームステイ)場所となるのは、「わたげ荘(旧のまど間)」になります。元々は、空き家だったところからリノベーションを加え、移住者と地域をつなぐ”お城付きシェアハウス”として人が集っていたお家。
現在は、オーナーが変わり、元住人であり、今回コーディネーター(後述)を務めてくれる佐々木(まーしー)が管理をしています。知人らが訪れたときの滞在先として、鳥取県内外から人が回遊する場所として生まれ変わりました。
たんぽぽの綿毛(わたげ)がふわりと飛び回り、さまざまな地へと種を運んでいく。今回のオノマトペダイセンでは、そういった「わたげ=人」が集う家でホームステイしてもらいます。
個室とは別に、共有のリビング&キッチンスペースも広々。自炊はもちろん生活に必要なものは十分揃い、薪ストーブ体験なども可能。ここを拠点に、大山の暮らしを堪能してもらえればと思います。
ワークスペース「わたげ”城”」&「なわほ」
わたげ荘は、暮らしスペースとは別に、ワークスペースがあります。お城を模したこの場所は1F/2Fを利用可能で、一人での”集中モード”や、数人での”程よい緊張モード”など気分やタスクに合わせて空間を使い分けることができます。
もう一つの作業場として利用できるのが、わたげ荘から徒歩5分ほどに位置する「なわほ(旧名和保育所」です。廃園を利活用し、「地域自主組織なわのわ」の拠点となっており、ブランニューな地域の公民館として現在進行形でリノベーションが進んでいるスペース。
作業はもちろん、「つくる」をテーマにしたイベント/ワークショップも定期で開催されており、地域しごとのアウトプット場としてもご利用いただけます。
メーカースペースとして、日曜大工に必要なDIYツール、「3Dプリンター」や「レーザーカッター」、「蒸留器」なども設置されているため、それらを活用したものづくり実験も大歓迎。使い尽くしちゃってください。
また、わたげ荘で車5分ほどの場所には、日本海が一望できるコワーキングスペース「TORICO」も。たまには気分転換で、近場(大山~米子)で作業できるカフェや温泉などに足を運ぶのも◎です。
ローカルな人や場所、情報の取り次ぎ役として
オノマトペダイセンでは、地域における「もっと知りたい」をお手伝いするためのコーディネーターを配置します。
「食料調達はどこで?」「交通機関(アクセス)ってどうなってる?」「こういう人いないかな?」などの情報提供や、参加者と地域の人を取り持つ役割として、次の二人が滞在サポートをさせてもらいます。
大見謝 将五(おおみじゃ しょうご)
1988年生まれ。沖縄伊平屋島出身。東京経由の鳥取大山4年目。バーテンダー、ITベンチャー営業職を経て、フリーランスへ(企画/編集/執筆)。ライター時代の主な領域が「移住/試住」「小商い」「まちづくり」「商店街」。
現在、取り組んでいるのは、「地域自主組織なわのわ」での事業&拠点開発、「合同会社TENG」でローカルプランナー、「アキナイイエ(な〇)」の家主、「movar」としてバーテンダー、「Next Commos Lab」ローカルパートナーなど。
過去には、各地トライアルステイに参加経験多数、「ライター・イン・レジデンス」や「シェフ・イン・レジデンス」企画コーディネートも。
note
\recommend/
「大山寺近くの豪円湯院で温泉でほくほくした後に、豆腐やうどんを食べながら、ゆるゆる作業」
佐々木 正志(ささき まさし / まーしー)
1988年生まれ。東京都世田谷区出身。早稲田大学人間科学部を卒業後、約2年間広告代理店の営業職に従事。2015年度大山町地域おこし協力隊観光部門として活動。2016年協力隊を卒業し、個人事業を二年経て、合同会社sunsunto設立。
現在は、合同会社sunsunto代表として、「大山の暮らしに触れる」をコンセプトに、鳥取大山エリアの魅力を伝るべく、法人、個人として様々な事業を展開中。「READY FOR」地域パートナー。
■法人事業~合同会社sunsunto~
・泊まれる芝畑トマシバ~グランピング~
・シゴト場カケル~シェアオフィス~
①クリエイティブワーク部門
②クラウドファンディング部門
■個人事業(http://daisenworld.jp/)
・Orange Trip~観光プログラム~
・Orange Box~野菜通販~
・わたげ荘~シェア別荘/シェアハウス~etc..
\recommend/
「大山博労座あたりで雪散歩したあとは、大山ナショナルパークセンターの薪ストーブ前でゆったり作業を」
*「ローカルアテンド」もしくは「アクティビティ」については、別途有料プラン(Orange Trip)もご用意しております。また必要に応じて、個別に組むこともできますのでご相談いただければと思います。
募集要項
『オノマトペダイセン』
参加条件:①16~40歳
②持ち込みできる仕事がある(リモートワーク)
③地域しごとをつくりたいと考えている(ローカルワーク)
定 員 :3名
滞在期間:2月1日(月)~2月28日(日)*以下の日数から選べます
①3泊4日(平日のみ)
②1週間
③2週間~1ヵ月
滞在先 :わたげ荘(旧のまど間) *個人1人 / 法人2人まで(同室)
滞在費 :施設利用無料(交通費・食費などはご自身でご負担ください)
*アテンド/コーディネートは別途有料プランあり
協力費 :10000円
お申込 :google formからご記入ください(オンライン面談あり)
〆 切 :2021年1月23日(土)23:59まで
*コロナ禍におきまして、地域側への配慮として、以下ご了承お願いいたします。
①コロナ感染状況を考慮して、参加地域(参加者のお住まい地域)を限定させていただく可能性がございます。
②プログラム参加決定者には、新型コロナウイルス抗原検査キットをお送りします。出発前にそれぞれ検査したのち、陽性反応が出た際には、参加をご遠慮いただきます。
「小さくゆるくスタート」を切りやすい大山で、これからの暮らしを見つめてみる
オノマトペダイセンでは、以上のような条件下のなか、どう過ごすは、参加者のみなさん次第。
いつものしごとをしながらも、いつもとは違った地域しごとに挑戦してもらいます。片足の軸は固定しながらも、もう片足は自由に動かしてもらうようなイメージでしょうか。半分守りつつ、半分攻めてみる。
だからこそ、大山では小さく何かを実験してほしいと思っています。
海から山までさまざまな暮らしが共存するこの地域の最大の魅力は(最少人口県・鳥取全体に言えることかもしれませんが)、「小さくゆるくはじめやすい」環境がどっしりとあること。
せっかく鳥取大山まで来てもらうんですもん。暮らしにおいても、しごとにおいても、みなさんの好奇心をかたちに落とし込めるフィールドとして楽しんでもらえたらと願います。
そうしていろいろ試してもらうなか、ご自身の暮らしを見つめ直し、アップデートするための種が見つけてもらえるように。
ではでは、現場からは以上で、今度は、現場でお会いしましょう。みなさまからの応募、お待ちしております。
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企画運営:合同会社TENG
パートナー:合同会社sunsunto
協力:わたげ荘、地域自主組織なわのわ
お問い合わせ
オノマトペダイセン事務局
info[アット]onomatope.mobi *[アット]を@に変えてください