プロダクトのSeedsってどうやって創るの？本当のドメインスペシャリストを活用しよう

α／βプロダクト、リサーチ、TAM - SOM、トラフィック…
考える事が多い中で、プロダクトのSeedsをどうやって生み出していくのか

プロダクトのSeeds

最初から、大きなマーケットを目指してファンクションリッチに開発を進めたり、想定利用者の横の幅を広く取ったりと、最初のトラフィックを稼ぐために色々と思考が働いた結果、完成像を求めるケースが多いと思います。

プロダクト開発の事前準備

プロダクトの発芽 - リーンに開発する

「スピード感を持って取り組む」これは言うのは簡単だと思っています。
ただ、大事だと思うことは、最初の一手のコアバリューを乗せた状態で、いかに早くデリバリーをしていくかだと考えます。

コアバリューを早くデリバリーする理由
１）コアバリューが刺さっていれば、改善アップデートを進めるだけ
２）コアバリューの仮説に間違いがある場合は、初期モデルを切り出しやすい（撤退／ピポッドがしやすい）

※ 初期チームの人数が少ない段階で、且つランウェイも然程無い様なタイミングにおいては、リサーチ -> アクション -> コアバリューの提供の順を踏んでいると、上記の改善やピポッドまで辿り着く前にランウェイが尽きる
※ ２）を行いながら、資金調達活動をハイブリッドで熟すには相当な難易度を伴う

「プロダクト開発の事前準備」において、工数対効果を”その瞬間で判断しない”

α段階にいち早くエントリー

よくあるインプットとして、幹部・コアメンバーやVCも含めてどういったリサーチをしたのか、その方法論が声の大きさベースで牛歩状態になる事があります（Aさんは定量リサーチを推奨。別の会議ではBさんがヒアリングを推奨、等。）。私自身も、自分で創業した会社においても、また別企業においてプロダクト部門を管掌する立場となっても同じ現象によく遭遇します。

オペレーションDXなど、現在のフローを重視するようなプロジェクトの場合は、まずはそれを体験することやシミュレーションすることが大事だと思いますので、上記の図の限りではありません。

事前準備の方法論で日数を費やすことほど勿体ないことは無い、加えて事業継続上もリスクもあると思っています。
１）そもそも、何も進んでいない
２）やることだけをVC等に公表してしまっている場合、その話は100%漏れる
３）ランウェイが削られる
４）デリバリーが遅れ、集客デメリットが大きくなる（コストが嵩むだけで無く、ノウハウが必要になりバーンレートが上がる）
　-> 自分たちが出した頃には、すでに先行サービスが存在する状態になっていて、余計な認知獲得費用が嵩んでしまう。

とは言え、”インスピレーションからのアウトプット”は直感で出しにいこうと言う意味ではありません。もっとも説得力があるのは、経験者がチーム内にいることです。

ここで大事な概念が”（プロダクト事業を理解した）ドメインスペシャリスト”という存在です。その経験があるからこそ、高い角度を持ってそこにエントリーできるということです。だから、コアメンバーのチーム構成は大事なのです。

※ つまり、このスペシャリストがいない場合は余程の確信がなければ遠回りになる方法とも言えます。
※ 「ドメインスペシャリスト」とは、ただの業界出身者では大きく不足すると考えます。なぜなら、我々の真の事業アセット（技術力）を理解できていると言えないからです。言い換えれば、これが「ドメインスペシャリスト」の定義とも言えます。

＜結論＞
今その場に集まっているメンバーで、バックグラウンドも含めて最善の策を取っていくしかないと思います。ただし、もっとも効率的な手法としては、”（プロダクト事業を理解した）ドメインスペシャリスト”に参画してもらうことを私からのお勧めをさせていただきます。