マガジンのカバー画像

#建築 記事まとめ

565
建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
運営しているクリエイター

2018年12月の記事一覧

建築設計業界のポジショニング分析

はじめまして。安藤 研吾です。 やれ、建築業界は斜陽産業だ~。設計だけでは食べていけないから、他の業界との掛け算が重要だ~。などなどが業界内でも叫ばれ始めている昨今です。 僕はと言いますと、何となく業界内での経験もそこそこに、華やかなイメージもあり、とりあえず広告・マーケティング業界の勉強を始めているところです。(単純ですいません。。) さて、そんなマーケティング業界では、競合と比べてどこが強み・弱みとなるのかを視覚化する「ポジショニング分析」なるものがあるということで

「マイノリティの強さとブランディング」株式会社TANK代表福元さん

・だって、こういうルールだから。 ・やりたいことなんて求められていないし。 ・そもそも社会に必要とされることって何? マネジメント層が現場と乖離していたり、多様なステークホルダーの合意が取れずに、組織の方向性の矛盾や不和、違和感が放置されている「組織あるある」。 …世の中に価値を生むということ、それはいったい何でしょう? 株式会社TANK代表福元さんのお話がヒントになったので、書き留めてみました。 きっかけはインビシブルさんによる「文化起業家」トークイベントに参加したこ

#教科書に載せたい建築の名文 ――近代愚作論|八田利也

みなさんが「建築」を文化として意識したのは、いつですか? いま現在建築業界で働いている人の多くは、大学に入ってから、もしくは仕事として選んでから初めて意識したという人もいるかもしれません。 あるいは何の気なしにこのnoteを開くまで考えたこともなかった、という方がいたら、ぜひこの先も読んでみてほしいですね。 こんにちは、ロンロ・ボナペティです。 僕は日頃から建築の面白さや、建築に興味をもつことがいろんな好奇心の幅を広げてくれるよ、ということをnoteで発信しています。 そし

1960年ごろの「菊竹現象」|藤森照信─「菊竹清訓氏が述懐する丹下健三」あとがき

この度、『丹下健三』の再刷が決定しました。 再刷プロジェクトへご協力頂いた方、ありがとうございます。現在、印刷の準備を進めております。 再刷への応援(先行申し込み)をしてくださったお客様には優先的にご案内する予定ですが、この度、一般購入申し込みの受付も行うこととなりました。 再刷の折、購入ご検討の方は下記フォームに記入の上、ご送信ください。続報がありましたら、先行申し込みの方に次いで、優先的にご案内をお送り差し上げます。 再刷決定を記念しまして、『丹下健三』執筆のベースとな

非人間的な質─『新建築』2018年9月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! (本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:中山英之 駅前広場─ベクトル的空間巻頭のNEWSの中に熊本駅前広場新デザイン発表の記事を見つけました. 西沢立衛さんによる当初案がなぜ継続的なフェーズを重ねることなく見直しとなってしまったのか. 誌面では詳しい事

人間の叡智に連なる何かを未来へ投げかける思考─『新建築』2018年10月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! (本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:中山英之 最近,1969年発行の,日本全国の手漉き和紙を綴じた重厚な紙見本帳を見る機会がありました. 装丁は日本のグラフィックデザイン界の草分け的存在であった原弘さん.そこに寄せられていた原さんの文章には,当時

語り得ることを語ろうとすること─『新建築』2018年11月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! (本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:中山英之 渋谷について渋谷でここ数年急速に動員を増しているハロウィンの様子について,インターネット上にポストされたある写真家/編集者の短文の中で,進行中の駅前再開発が批判的に採り上げられています. 意訳すると,

軍隊経験と建築家|菊竹清訓と清家清、それぞれの戦後民主社会な「格納庫」

新建築主催「12坪木造国民住宅」コンペで佳作に選ばれた菊竹清訓案(新建築1948.4)と、清家清の建築家デビュー作となる「うさぎ幼稚園」(竣工1949、新建築1950.4)(図1)。特徴的なシェル形の建築は、ともにそれぞれの戦時中の軍隊経験に由来しています。 図1 ふたつのシェル型屋根建築 敗戦を境にして、民主的変革を遂げたといわれる日本社会。でも、そんな社会の建設を担った若き建築家たちは、やはりそれぞれに戦争を体験し、自らもその技術・技能でもって「一億総火の玉」の一端を

建築と建築家の関係(漸進,多人格性,都市的な同時存在性...)─『新建築』2018年8月号月評

「月評」は『新建築』の掲載プロジェクト・論文(時には編集のあり方)をさまざまな評者がさまざまな視点から批評する名物企画です.「月評出張版」では,本誌記事をnoteをご覧の皆様にお届けします! (本記事の写真は特記なき場合は「新建築社写真部」によるものです) 評者:中山英之 漸進的に思考し続ける建築─ミナガワビレッジまず惹かれたのはミナガワビレッジの記事でした. 巻末データシートで再生建築に関連する法整備に対する所見に触れるなど,隅々にまで建築家の思想や意思が行き渡っていて