人のコラー!人のコラー!
朝から津波警報。
何が起きたかと思えば台湾で震災。
多くの日本人が東日本大震災での台湾の人々の厚意を思い出した。
そんな隣国があることは幸せなことだと思う。
世界中の国々が隣国と仲良くなればあらゆる問題が解決するんだよな。
なんて思った。
距離が近いほど歴史的な軋轢はあるだろうけれど。
まず隣の人と仲良くすることがスタートだ。
春雨が続く。
傘などいらぬほどの雨だけれど。
場所によっては時々、嵐のようになるようだ。
春雷の季節でもある。
4月に入って明らかに空気が変わったことを感じている。
暖かくなったとか、それだけではなくて。
昼が長くなってきたとか、それだけではなくて。
少しだけ浮遊感のようなものを感じているかのような感触。
ニュースを開けば世界の動きに悄然とするのだけれど。
個人の気分のようなものは何か憑きものが一つ落ちたかのような。
「土の歌」って知っているだろうか。
七つの詩があって、全て合唱曲になっている。
一番有名なのは最終楽章の「大地讃頌」だ。
多くの学校で合唱曲に選ばれている。
僕は第二楽章の「祖国の土」という曲も学校で歌った。
だから知っているのだけれど。
どうにもこうにも無意識に鼻歌でこの二曲が出てくることがある。
あの頃に練習した音楽というのはいつまでたっても忘れない。
久々に帰り道、そんな鼻歌がふと出てきた。
春雨の中、傘を差しながら。
中学生の頃はあまり良く分かっていなかった気がする。
土の歌という七つの詩があるのは知っていたけれど。
ちゃんとそれに目を通したのはネットで検索できるようになったからだ。
本を買う程でもなく、楽譜も音楽室で見つけられなかった。
ただ連作というのを知っていたぐらいだった。
まさか「大地讃頌」にこんな意味があったなんて気付かなかった。
こんな思いが込められているだなんてわからなかった。
今の学校でも歌われていたりするのだろうか。
隣人と仲良くすること。
それは土を愛することに繋がるのかもしれない。
土に感謝するということがどういうことなのか。
祖国なんて書くとナショナリズム感があるけどさ。
まったくそういうことじゃないから。
確かに混声合唱になるべくしてなった詩なのかもしれない。
近所の中学校の音楽室からブラスバンドの音が洩れ聞こえてこなくなって何年ぐらい経つのだろう。
何も知らないまま、僕はあの中で合唱していたんだなぁ。
人のコラー!って笑ってたもんな。