『天才を殺す凡人』を読んで
『天才を殺す凡人』を読んで、著者の方が参加して、本を深掘りする著者イベントに参加して思ったことをまとめてみました。
*読んだことがある人を想定して書いています。なので、前提知識の話は飛ばしています。
## 読んだ目的
社会人になり、チームで活動することが増えました。その中で、
・「この人のこういうところには敵わない。」
・「自分がいくら頑張ってもこれはできない」
と思う時がありました。それは、悪いことではなくて、人にはそれぞれの人の強みがあって、自分が簡単にできることでも人にとっては難しいこともあるし、逆に人が簡単にできることは、自分には難しいこともある。
そこで、「他人と比べて、自分はダメ人間だ」と腐らずに、自分のできるところを伸ばしていこうと思えたのは幸いでした。
そんな経験もあり、以下の二点に興味があったので、『天才を殺す凡人』読んでみました。
①人の才能(または、自分の才能)がどのように潰されてしまうか
②自分が人の才能をどういう時に潰してしまうのか
①人の才能(または、自分の才能)はどのように潰されるか
本書は、人を「天才タイプ」と「秀才タイプ」「凡人タイプ」に分けています。
・天才タイプは、凡人タイプからは、理解されずに排斥されてしまうか、秀才タイプから妬まれて、蹴落とされてしまう。
・凡人タイプは、天才タイプと同じく秀才タイプに論理によって潰されてしまうか、天才と比較して落ち込んでしまい、自分で自分の才能を殺してしまう。
・秀才タイプは、天才タイプと自分を比較して、自分の才能を悪い方向に使ってしまう。
ここからわかったことは、人の才能は、周りと比較してしまったために、
自分で才能を殺してしまう場合もあれば、自分とは他の才能を持った人が(悪意があるかないかに関わらず、)才能を殺してしまう場合もあることだ。
自分が自分の才能を殺さないためには、本書の言葉を借りると、
・自分の才能を理解して、受け入れる
・相反する才能の力学を理解、活用
・才能に合った武器を選び、リミッターを外す
ことが必要なのかなと思いました。
自分の場合、相反する才能を持つ人を頼りきれていない一面があるので、
他人の才能を理解して、最大限活用していく必要があるなと思いました。
また、武器に関しても磨き途中なので、他の才能を持つ人とコラボレーションできるぐらいの自分の武器を磨かないといけないなと感じました。
②自分が人の才能をどういう時に潰してしまうか。
次に、自分がどう言う時に人の才能を潰してしまうのかを考えてみました。
著者イベントで、北野さんが、
「100%天才の人はいないし、みんなそれぞれが『天才』『秀才』『凡人』の才能を割合は違えど持っている」
と言う話をしてました。
これは、自分が秀才として、天才を潰す側に回ることもあれば、天才側になって、自分の創造性を周りに理解されないからといって、潰してしまうこともあるということかなと思いました。
なので、3タイプそれぞれの力学を理解して、自分の才能もそうだし、他人の才能も潰さないように(意識してるしてないに関わらず、)人間関係の編み方を気をつけたいなと思いました。
## 読んだ感想
超絶面白かったし、自分の弱いところを突かれた感じがしました。
自分は本書の中の3つのタイプの中では、「秀才タイプ」です。
成功したこと、楽しかったことを論理の力・抽象化の力でいかに再現性を出すかを大事にしているタイプです。なので、天才タイプに憧れて、嫉妬のようなものを抱くこともありました。
ただ、この本を読んで思ったのは、自分が本当になりたいのは、
天才タイプ出はなく、 最高の実行者になりたいのではと思いました。
理想は最高のチームで最高のサービスを作り上げること。
そのために、自分がしたいことは、論理と共感の力で、チームの能力を引き出せるようなマネージャーかなと思いました。
まだまだできることは少ないですが、自分と他人の才能を殺さないようにしていきたいです。