【ono no note Vol.37】自由は不自由だ、な話
僕は比較的物欲がある方だ。洋服も靴も時計もカメラも好きで、常に何かしら欲しいものがある。スマホのメモ帳には欲しいものリストなるものがあって、常に10個前後の欲しいものが記入されている。ところが、僕にはそれを全部買う資金は無い!なんとも悲しい...
が、しかし!
全部を買えるだけの資金が無いというのは、あながち悪いことではない。何故なら、買う物を吟味するからだ。果たして、それを買うことは自分の日々の生活にとってプラスになるのか。それだけのお金を払ってでも手に入れた方が良いものなのか。本当にそっちで良いのか。そういうことを、ちゃんと考える様になる。
結婚してからは、特にそう考える様になった。何をするにもお金は掛かる。毎日過ごしている家にだって家賃は掛かっているし、電気代もガス代も水道代も掛かってくる。他にも携帯代に保険、写真や動画の編集ソフトにもお金は掛かっている。そういう諸々のお金を払い終わって手元に残るお金は、決して多い額とは言えない。だからこそ、よく考えて物を買う様になった。
そのおかげか、衝動買いはしなくなった。「そのお金を払うだけの価値があるのか」と毎回よく考えるから。考えた結果、大概の場合は買わないことを選択する。「あれば便利だけど無くても生きていける(物理的にも身体的にも無くても問題ない)物」は買わなくなる。
そういうことを積み重ねていくうちに、自分の周りにはお気に入りの物だけが残る様になった。何を着ても、何を使ってもお気に入りの物しかないというのは、心の豊さが段違いだ!!僕はそう思った。
自由は不自由だ。
イチロー選手は、そう言っていた。
買いたい物が買えないのは、はっきり言って自由ではない。ただ、自由になんでも買って良いと言われたら、僕は手当たり次第に物を買っていたに違いない。
自由は不自由だ。逆に言えば、「不自由は自由」だ。自分にとって何が重要で何を優先するのか、そういうことを考えるには、もしかしたら多少不自由な位が良いのかも知れない。
2020/06/26
DAISUKE ONO
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