今日、誰のために生きる?【読書感想】
今日発売のこちら
先日たまたまYouTubeで宣伝を見て
面白そうだったので購入してみました。
読みながら
なぜか泣いていたんですよね。
タンザニアにあるブンジュ村というところに、ティンガティンガという絵の技法を学びに行ったSHOGENさんの思い出話が前半にあるのですが
そのブンジュ村がとにかくキョーレツなんです。
普段の挨拶が
「おはよう、今日も空を見上げている?」
「この晴れ渡る感じが、今日もオレたちの中にあったらいいね」
というような村です。
とにかく心の余裕と自分自身を大切にする。
自分を愛で満たし
余った分を他者にわける、という考え方なのです。
その覚悟があまりにも徹底的過ぎて、今の日本人には「感動」と真逆の感情になってしまう人もいるかもしれません。
でもそのブンジュ村の考え方は
もともと日本人から教えられたものだというではありませんか!
驚きもありますが、
私はなんだか理解できるような気もします。
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私は縄文時代が好きです。
縄文時代は戦闘がなかった時代だと言われています。そんな時代が約1万4千年(諸説あり)続いたとされています。しかも縄文人が働く時間は日に4時間程度だったとか…毎日何をしていたのでしょうか?
きっと、とてつもなくゆったり過ごしていたのでしょうね。
稲作が始まったのは弥生時代とされていますが、実際は縄文時代にはすでに稲作は伝わっていた…という説もあります。
それでも縄文人たちは
「毎日作業するのはめんどいから、食べたいものはその都度その辺から調達して食べるわ」
と言わんばかりに
農耕することはしなかったようです。
その時期、その場所にあるものを多種多様にまんべんなく食べていたおかげで、サステナビリティ(持続可能)な社会が続いたんですよね。
自然を人間に合わせるのではなく、大自然に人間が生き方を合わせて行く…
こんなふうに生きたら、現代人の悩みの半分は消えそうじゃありませんか?
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縄文時代の遺跡などにもよく足を運びます。
土器ももちろん大好きなのですが、ムラがあったとされる住居跡にとてもロマンを感じます。
縄文時代のことを考えると
懐かしい故郷を想うような、誇らしい感動に包まれるのです。
今、生きていくことに疲れている人
未来に希望が持てない人
そんな人たちに必要な生き方が
縄文時代にあるような気がしてなりません。
でも実際にどうすれば良いのか
それをずっと考え続けているのですが、答えはまだ見つかりません。
心と身体がつながっていること
目に見えない大切なものがあること
古代の人間は当たり前に知っていたように思います。
古代の話を聞くと
地域に関わらず出てくる職業が「占い師」ですね。
巫女とかシャーマンとかメディスンマンとか、呼び名はいろいろで行うことも様々で、占い師とはちょっと違うかもしれませんが、その人たちは身体だけでなく、魂の治療もしていたのではないかと考えます。
少しでも近づきたいと考えて、私も占いを学び、カウンセリングと共にレイキやキネシオロジーも学びました。
日本では「怪しい」と言われている代替治療ですが、海外では保険が適用されていたりします。占いも、普通に生活に取り入れている人も多いのだとか。
もともと日本人が大切にしていた感性が、逆輸入されているようですね。
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本の感想に話を戻します。
本の構成は
前半がSHOGENさんのブンジュ村体験記で
後半がひすいこたろうさんの長めの解説です。
ブンジュ村のキョーレツな愛の物語を、ひすいこたろうさんが現代人にも抵抗の少ない、わかりやすい言葉で、ワークなども織り交ぜながら解説してくれています。
自己啓発本になると思いますが、古代の日本人の魂にも触れることができる一冊だと思います。
読んだら誰かに話したくなるかもしれません。