「画家、はじめました」
初めまして。
この度「画家、はじめました」on.myco.lor(オンマイカラー)のmyco(マイコ)です。
両手を使って、水彩絵具とペンで感じたまま、抽象画を描きあげます。
https://www.instagram.com/on.myco.lor/
「画家、はじめました」と言ってはみたものの、筆を持ち始めたのは約一年前。
三十代後半。二児の母。パートタイマー。
これまでの人生で特にアートに触れてきたわけでもない。
そんな平凡なわたしに二年前に訪れたショッキングな出来事がきっかけで、生き方を考え直すことに。
家族の為に一生懸命、良き妻、良き母を目指して奮闘してきたつもりのわたしは、
「こんなに自分を犠牲にしてきたのに!」
この思いでいっぱいに。
ある程度落ち込み切った後、犠牲にしてきた!と自分が感じていることは、全てやめようと決めました。
そこからは、自分の心地良いと思うモノや環境、好きなコトだけをチョイス。
やりたい!気になる!ほしい!と思ったモノは、できる限り自分に与えてあげました。
嫌だ!やりたくない!嫌い!と思ったモノは、できる限り自分から遠ざけてあげました。
心地良いかどうか?が全ての判断基準。心地良いモノ・コトで満たしてあげることを最優先に。
日常を心地良くしていくと、次は未来を心地良くしたくなりました。人間って貪欲です。
人生があと半分あるとしたら、どうせなら心地良くできるコトを仕事にしていきたいと思うように。
そこで今度は、自分が好きなモノは何か、得意なモノは何か、心地良く続けられるモノは何か、をひたすら問いかけました。
オーラが見える方に、わたしのオーラを読み取ってもらい、星読みできる方に、占星術から見るわたしの適職を教えてもらったり。カードリーディングでは大切にすべきことを、手相ではわたしの過去とこれからを聞きました。他力を総なめです。
そして辿り着いた、全てに共通したキーワードが、「心地良く生き、感性を緩めて芸術性を開放させること」
アートに造詣が深いわけでもなかったわたしは、自分に開放させる程の芸術性があるのかを疑いながらも、その他にやりたいコトも思いつかなかったので、アートの世界に足を踏み入れることに。
左手で筆を持ち、水彩絵具を紙の上にぽとんと落とす。そこに右手で持ったゴールドやシルバーの水性ペンを走らせてみる。
紙の上でたちまち色が混ざり合って滲んでいく。奇想天外な動きをする色は、奥底で凝り固まったわたしの心をふわぁっとほぐしていきました。
よし、芸術だな!こりゃ楽しいぞ!
そう思って風景画などトライするも、どうやら才能がなさそうだ。
あれ?わたしの芸術性はいずこに?
そこで出会ったのが抽象画というもの。
何を描いて良いものかわからず悩んでいた時に、相談していた親友が、親友の母親に向けた絵を描いてくれない?と助け舟を出してくれました。
そこで親友の想いを聴き、その想いを絵にすることに。
親友の話を思い返しながら筆を持つと、その相手にはこの色でこう表現したい、というイメージがインスピレーションとしてわくようになりました。
これかも!
その感覚を、インスピレーションを大切に、目の前の小さなステップを一つずつ歩んだ結果、今こうして抽象画家を名乗るまでに。
ま、名乗るのは自由ですから。
元々、言葉遊びが好きで、同時に匿名で始めたInstagramでは、日々のクスッとできることをこの二年ほぼ毎日投稿してきました。
わたしは、言葉と色のチカラを使って、日々をもっと軽やかにしたい。人生をもっと艶やかにしたい。
その一歩として提出した開業届。職種欄には「画家」の文字。
わたしが画家!?
ちょっと笑いそうになりながらも、心はわくわく。
スタートはいつからだって、切ればいい。自分勝手に、切ればいい。
「画家、はじめました」