【この曲がすごい! Vol.7】ラッパー、詩人 FUNIさん
川崎ゆかりのみなさんに楽曲をお勧めしてもらう「この曲がすごい!」。今回はラッパー、詩人として活動するFUNIさんにお聞きしました。
記憶として思い起こされる1曲
Sticky「Make It Rain」
「音楽のまち・かわさき」が実施した8小節プロジェクト「わたしのかわさきのうた」ワークショップで講師を務めた、ラッパーで詩人のFUNIさん。川崎市の南部で生まれ育ち、ラップとの出会いは中学生の時。先輩が貸してくれたCDに衝撃を受け、中学2年の教会のクリスマス会で初披露し、大学に通っていた19歳の時に初めてCDをリリースしたそうです。そんなFUNIさんの1曲は30歳の頃に出会ったStickyの「Make It Rain」。
「当時の川崎のありのままをネガティブな言葉で、歌として表現されたことにすごくびっくりしました。皆感じていた本音が赤裸々に描かれていて、川崎駅周辺の開発により、今はあまり見えなくなったダークな川崎の姿を、無かったことにするのではなく、あるものをそのままあると言えることに、自分自身が癒されたのを覚えています。
ラップのワークショップをする時、心の奥に思う感情に触れることが、実はカウンセリング作業に近いと感じています。
これからもラップを通して、音楽の『音楽のまち・かわさき』に本音をぶつけつつ、共に進化していけたらと思っています」
FUNIさん
ラッパー・詩人
2002年ラップユニット「KP(Korean Power、Korean Pride)」を結成。
少年院や、識字学級などで自分のおもいを声にするラップワークショップも実施している。
磯部涼の「ルポ川崎」にてインタビューや、漫画『ヤミ川崎~もがきの境界線~』のラップ監修、社会運動など、音楽だけにとどまらないラップを通した活動を精力的に続けている。