段差にご注意
これは去年、外装に惹かれてふらっと入った喫茶店の中の写真。
見ての通り、青を基調としている少しレトロなデザインだった。
私はこの自分の目に映る素敵な色合いと、この時出会えたっていう感動的な思い出を残しておきたかっただけなのだけれど、
カメラロールを見返してこれを見つけたとき、その時は何気ないただの注意書きだったけれど、今はこれからの将来性を帯びているメッセージのようなものに感じている。
くさいようではあるけれど、“たまに落ちてしまうときもあるから気を付けて” というような。
やっぱり、生活の中で何気ないことにも落ち込んでしまう、不安定な瞬間からは生きている限り逃れられない訳であって。でも、それは一つの段差であるだけで、何も取り返しのつかない状態まで落ちてしまったわけではないし、何度でも上がって修正の利くことばかりだから大丈夫だよって言われているような感覚になった。
でも、ハヤシライスがとても美味しくて食後のコーヒーを長く楽しんでいると店主さんが追加で甘味やおかわりのコーヒーをサービスしてくれる、この素敵な喫茶店は喫煙可能店で、煙たかった。
そして今でもこの看板は、物理的な注意を促すためだけに、なんてことなく掲示されているのだろう。
思い出したらまた行きたくなった、
煙たいけど。
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