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002_竹弓の価格

弓右衛門が初めて竹弓を購入しようとお店に行った時のことです。
「○○キロの弓が欲しいです」とお願いして出てきた弓。
「需要がない強さだから安くするよ」と言っていただき、3万円で購入したことを覚えています。
この時は事前知識なく、先生にも相談せず、勝手に買っちゃいました。

その後、先生に相談し、「○○の弓があれば買うことを勧める。」と言われ、お店に電話しました。
「ちょうど1張りあります。」と言われたので、取り置きをお願いし、当日にはお店に行きました。
見方をわからず、お店の人からは悪くない、と言われたので、「じゃあ、買います」と即決。
この時のお値段が、、、まさかの最初の弓よりかなり高かったのです。

というわけで、今回の話題は”竹弓の価格”のお話です。


【改定履歴】
▲1.0 (2023.12.15) ”最後に”を追加しました




知っておきたい竹弓の価格帯

価格は竹弓を入手するときに気にするところです。
どれくらい高いのか、どんな弓がどんな価格なのか、をまとめてみました。
※銘を特定する情報は出していません。

価格帯を5つに分類してみました

  • (a).~7万円

  • (b).8~11万円

  • (c).12~14万円

  • (d).16~18万円

  • (e).20万円〜

(a).~7万円

3枚打ちの弓や側木に桜や楓を使った3本芯の弓になります。
銘の種類は少なく在庫として置いてあるお店も少ないので、選択肢にはあがりにくいかもしれません。
グラス・カーボン弓と比べると、飛びが悪く感じる・弓が太く厚くなる傾向にあります。
入門用という位置付けで、扱い方を学ぶにはいいかもしれません。
カーボン内蔵の竹弓はありません。

(b).8~11万円

競技にも使える弓はこのあたりからの印象です。
芯材の構造もヒゴ+側木が基本になります。側木が櫨の弓も登場してきますが多くはないです。
もともとの価格を抑えている弓や、販売価格が安いお店で扱っている弓になります。
銘が限られてきます。最初だから競技でも使えて価格も抑えたい、という方にはオススメできます。

(c).12~14万円

竹弓の平均価格だとこのあたりが多いです。この価格帯から一気に銘が増えていきます。ほとんどの銘の弓が揃っているでしょう。
ヒゴが4本芯や5本芯になったり、側木が櫨になったり、カーボンが内蔵されていたりと、ラインナップも豊富です。
この価格帯のメリットとしては、生産数が多くいため、自分に合う竹弓や好みの竹弓が見つかりやすい、ということです。
同じ強さでも手幅や厚さは違いますし、同じ手幅や厚さでも銘によって強さが違います。
そして、同じ弓師が打った竹弓でも、成りが違ってきます。ビビっと来るものが見つかりやすいです。
直接見て購入するのであれば、分かる人を伴って、在庫が豊富なお店でじっくり見ることをオススメします。

(d).16~18万円

常用するにはちょっと躊躇ってしまう価格の弓になります。
質の良い材料を使った場合や手間のかかる弓の場合、少し値段があがって、この価格になってしまいます。
ニベ弓であることもあります。
良材質の弓が7割、手間のかかる弓が3割の割合だと感じています。
生産数が少ないので、他の人と同じものは使いたくない、といった人は購入していいでしょう。
性能差は射手次第になります。

(e).20万円〜

ニベ弓の価格帯になります。覚悟を持って購入する弓になります。
最初の購入は控えたほうが無難でしょう。
数張りの竹弓を扱った経験があり、射技に関しても極端に成りを崩さない技量があったほうがいいかと思われます。
注文してもすぐには届かない。届いても数年は慣らしが必要、ということで、辛抱強く育てることができる人にはオススメします。

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竹弓を扱い始めた人からある程度使い慣れた人まで、より深く楽しく学ぶために作成したマガジンになります。 これ1冊あれば、だいたいの場所で安心…

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