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BUMP OF CHICKEN TOUR Sphery Rendezvous ファイナル 2024.12.8
BUMP OF CHICKEN TOUR Sphery Rendezvous
2021.12.8 ツアーファイナル 東京ドーム公演に行ってきました。
今回のSphery Rendezvous(スフェアリー・ランデヴー)ツアー(以下:SRツアー)はバンテリンドームナゴヤ、京セラドーム大阪につづいて、3回目のツアー参加となりました。
以前の名古屋と大阪の記事はこちら
ライブレポートはこちらの音楽ナタリーさんの方が詳しいので、
僕の個人的な視点での感想を書いてみました。
それではどうぞ。
3度目のランデヴー
ツアーが始まった当初は、大都市部のドーム球場で行う公演なのに、なぜか東京ドームがありませんでした。きっと東京ドームもあるだろうと思っていたので、絶対に行きたいなあと思っていました。
そして、東京ドームの公演が決定し、運よくアリーナ席が当選。
念願がかなって、ツアーファイナルへと行けました。
ライブ前日座席が発表になり、調べてみるとなんとセンターステージのすぐそばでした。
センターステージは、ファッションの発表会でいうランウェイのようなところで、何曲かを演奏するようになっています。
喜びを噛み締めて、とてもワクワクしました。
今回は一人でライブへ。
当日は快晴。朝は公演前に発表になった追加グッズを買いに行きました。
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夕方になり会場へ入場すると、機材席のすぐ隣で、センターステージがめっちゃ近い。
しかも端っこで、遮る人やものがほとんどありませんでした。
メインステージも見やすい場所でした。
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18時が過ぎ照明が落とされて、大きな音楽が響き、
このツアーで彼ら4人との3度目のランデヴー(和訳:待ち合わせのこと)ができました。
なお今回の名古屋、大阪、東京共に2日目でした。
2024.12.8セットリスト
Sleep Walking Orchestra
アンサー
なないろ
pinkie
記念撮影
邂逅
Strawberry
太陽
星の鳥
メーデー
レム (Band ver.)
SOUVENIR
アカシア
Gravity
木漏れ日と一緒に
ray
窓の中から
アンコール
You were here
ガラスのブルース
花の名
SRツアーでのアンコール3曲は3公演のみでした。
立ち会えてとても嬉しかったです。
印象に残った楽曲は?
本当は全部!と言いたいところですが、いくつか項目に分けてみました。
演出面
太陽
歌詞には、『光の向こうの君の姿が 僕には見えないと知った』というように、
太陽に照らされた君の姿が逆光になって見えなくなってしまうイメージ。
メンバーの背景のスクリーンには、真っ赤な太陽が登ってくる様子が描かれて、メンバーのシルエットだけが浮かび、顔が全く見えなくなっていました。
その太陽の美しさと、楽曲の切なさが表現されているなあと思いました。
レム (Band ver.)
この楽曲で藤原基央さん(以下:藤くん)は、『とどめを刺したいものがあった』と、殺人鬼になった気分で書いたといいます。
歌詞は『モーターサイクル』のように割と過激なもので、当時はついてきてくれるリスナーをふるいにかけたと藤くんはいいます。
こんな過激な楽曲を作ったけど、君はついてきてくれるかい?という意味があったのでしょう。
Band ver.となっているのは、元々は藤くんの弾き語りだったので、それにバンドアレンジが加わっています。
その演出は、『かっこいい』そのもの。
4人が一体となって間奏を演奏します。
心が揺さぶられた楽曲
pinkie
アルバムには未収録の楽曲です。
心が揺さぶられた理由は、ライブが終わった後に起こりました。
ライブ後はいつも会場ごとのプレイリストを作っています。
それを出勤時に車で聴いたあと、強烈に自分の心と繋がりました。
星の鳥〜メーデー
センターステージでの演奏はこの楽曲からです。
席がセンターステージの近くだったので、メンバーの全身が肉眼ではっきりと見れました。近くに感じるのはやはり、とても嬉しいです。
前回のライブのホームシック衛星2024ではオープニングだっただけに、その頃を思い出させてくれます。
星の鳥を聴くと、これからワクワク感が始まるのが抑えきれなくなります。
そして、メーデーへのイントロの繋ぎがめちゃめちゃ好きです。
アカシア
君と僕が出会ったことを確かめる唄。
それだけで他の理由はいらないくらい、希望に満ち溢れた唄。
「君と僕の唄だ!」
You were here
アンコールの1曲目。
ああ、これはライブ後のことを歌にしたんだなと分かる楽曲。
静かな曲調でありながら、熱い想いが込められています。
2番の歌詞に
『あんなに体が叫んでた
心臓が何か訴えてた
拾った紙吹雪1枚
触れたら化石みたいに喋る』
ライブ後の興奮と冷静の間にいるように思います。
その前のMCで藤くんは、
『今、凄い心臓がバクバクしてて、指の先まで、つま先まで、もっと歌いたいんだって、血液を送ってるんだ。そんな心臓があって良かった。』
と語っていただけに、ライブでの高揚感と、始まったら必ず終わってしまう(ヒロくん談)を感じる歌詞が、心に浸透してきました。
楽しい・嬉しい・最高
SOUVENIR
楽しくて、嬉しくなるような楽曲。ライブ映えします。
メンバーと客席の一体感が出て、ドーム全体が楽しい感じになってきます。
カッティングでのギターの間奏もめっちゃマッチしてます。
ray
切ないんだけど、最後は『生きるのは最高だ』と踏み出す勇気に溢れた楽曲。
曲調が明るいので、切なさを感じにくいというのがあると思います。
とても人気のある楽曲で、僕もアルバム『ユグドラシル』で一端BUMP OF CHICKENから離れてしまった心が、この曲で再燃しました。
なので、僕にとっても思い入れがあります。
ライブでもたくさん歌われています。
生きるのは最高だに関しては、後述します。
ガラスのブルース
アンコールでよく演奏される楽曲。
運よく、行ったライブでは必ずと言っていいほど聴いています。
1996年ごろに作られていて、BUMP OF CHICKENの原点とも言える楽曲です。
生きる理由と意味を歌っています。
藤くんがこの曲を作った当時は、人生のどん底だったと言います。
だからこそ、この原点とも言える楽曲が、その後の歌詞にも影響として現れていると感じています。
そのため人の不安や恐怖、痛みに寄り添った楽曲が多いと感じています。
ライブでは歌詞の一部をみんなで歌います。
ガラスのブルースを聴くと、ああ、ライブが終わってしまうんだと切なくなりますが、BUMP OF CHICKENをシンボルとして待ち合わせしたみんなとの一体感が嬉しくなります。
生きるのは最高だ
今回のSRツアーファイナルでは、僕がBUMP OF CHICKENが好きな理由が詰まっていました。
それは、メンバーが『自分の心を大切にする人たちに向けたメッセージ』だったと思っています。
生きている限り、楽しいこともあれば、辛いこと、悲しいこと、心配なことがたくさんあります。
BUMP OF CHICKENの楽曲は不思議で、心の状態によって歌詞がめちゃめちゃ心の中に入ってきます。
僕が好きな歌詞は数えきれないほどあります。
自分の心の内面を深掘りしていくと、自分自身と繋がっていく歌詞が多いと感じています。
ライブで藤くんは、こんなことを言ってました。
「『生きるのは最高だ』って、声で、心の中で、君は言えたかい? 簡単に言えることじゃないけど、でも今夜俺たちは音楽を真ん中にして待ち合わせをして、こんなに素敵な夜を一緒に過ごしている。これがうれしいなら『生きるのは最高』と思ったっていいじゃねえか」
そして、ツアーが終わったあとの12月11日、藤くんから公式メッセージがありました。
ありがとう。
僕らの音楽にとって最大の幸運は、生まれてきた世界にあなたがいた事です。
受けとめて、大切にしてくれました。
その事実の大きさをただただ思い知り噛み締めるツアーであり、5年間でした。
思いは溢れるばかりで、全部音符に込めようとして、4人で足掻きました。
中略
バンドの中には多分過去一、音符の匂いが充満しています。
少し休んだら少しずつ形にしていくのだと思います。
そしていつかまたあなたに会いたいです。
また会えるでしょうか。
彼らは常に、『あなた(リスナー)がいるからBUMP OF CHICKENの楽曲が存在する』と伝え続けていました。
僕はBUMP OF CHICKENの楽曲が、こんなにも希望や感動を持たせてくれること、自分の心と向き合う大切さを教えてくれたことに感謝したい。メンバーに会いたい。という気持ちになったからこそ、ライブへ行きたい理由になりました。
そして同じ音楽を目印にして、同じ会場で待ち合わせをし、同じ魔法のような一夜を過ごす。
『生きるのは最高だ』
それ以外の言葉はそれも安っぽくなりそうで、浮かびません。
ツアーが終わってしまったことは寂しいですが、それ以上に嬉しい気持ちや幸せな気持ちをいただきました。
またいつか、4人に会いに行きたいと思います。
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