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泣きたい時に聴きたいBUMP OF CHICKENの楽曲7つ

僕はBUMP OF CHICKENというバンドが好きです。
彼らメンバーと年齢が近いところや、ボーカルの藤原基央さん(藤くん)が、僕と同じINFJタイプ(MBTI診断)っぽいところから、歌詞に共感できるものが多く、
それでいてロック、ポップス、オルタナティブなどの音楽要素を持っているところが好きです。


今回は僕の精神的な支えになっている『泣きたい時に聴きたいBUMP OF CHICKENの楽曲』をいくつか紹介します。
注:僕の解釈がいくつか入っています。

supernova

supernovaは超新星という意味です。
名前だけ聞くと星の誕生に思えますが、その真逆で、光り輝く恒星が寿命を終える時に起こる爆発現象のことです。


藤くんは、超新星爆発の儚さや「生まれた瞬間から終わり(寿命)に向かっている」という切なさに感動し、この楽曲を作ったそうです。


時が動いている人(今生きている人)が、時が止まったままの人(亡くなった人)のことを想うという胸がキュンとする歌詞です。


時が止まったままの人は、時が動いている人の中では、思い出としてずっとそのまま生きています。


今生きていることが奇跡に思えたり、いつか時が止まった世界に行くんだということを考えると、今が幸せなんだなと思うと同時に、亡くなった人には今会えないという切なさを、聴くたびに感じます。


ライブでは最後のランラララーラーヘイヘイヘーイヘイをみんなで歌います。
会場がしっとりしていい感じになります。

銀河鉄道


何かに疲れた主人公が遠い場所へ向かい、色んな人と出会い体験した想いが込められている楽曲です。
誰もが何かの想いを持って、電車に乗って人生という旅をしています。


更に主人公は、自分は何も出来ていないとか、役に立てないとか思っていたのに、些細なことがきっかけで誰かの役に立っていたんだと気づきます。


また電車に乗っている時の不思議な感覚にも、聴いている方がハッとします。
その不思議な感覚とは、自分は席に座ってほとんど動いていないのに、電車は時速200kmを超えて自分が電車と一緒に目的地まで動いているという事。


supuernovaにも通じる歌詞があり、その一部を紹介します。それは最後のフレーズで、

人は年を取る度 始まりから離れていく
動いていないように思えていた 僕だって進んでいる

この楽曲の歌詞には『車輪の唄』の登場人物と思わしき人が出てくるのも好きなところです。

プレゼント


何かに疲れてしまった主人公の流した涙の落ちる音を聞いてやってきた人物(一説によるとラフ・メイカーらしい)が、同じように傷を持った人たちの物語をプレゼントとして持ってくるというストーリー。


心優しき人は何かと心が疲れてしまったり、損しやすい世の中ですが、辛い思いをしているのは君だけじゃない。

だから一人で抱え込まないで。他の辛い思いをしている人たちも、君と同じ思いをしてきたから、きっと君の味方になってくれて、応援してくれてるよ。
というエールを送っているような楽曲です。


主人公は一人になりたくて、心を頑丈な扉と、この世で一番固い壁で囲んだはずなのに、誰かが一番柔らかいノックの音で扉を叩いてくれるのを待っています。


元々は違うアルバムに収録されていた別々の楽曲があって、それが最初と最後の部分だけだったのですが、その間を埋めて一つになっています。


ゆっくりなピッチがより一層優しく寄り添ってくれます。

fire sign

誰かのために、何かのために、自分を犠牲にして頑張っている人にエールを送る楽曲。


テーマは『命の火』。
風や雨に出会っても、消えずに燃える命を表しています。
生き続ける限り、その命の火は燃えています。
どうかその火を消さないで、人のためだけではなく、自分のためにも燃やそう。と応援されている気持ちになります。


途中に汚れた猫が登場します。一見するとただの汚れた猫ですが、『行き』の道か『帰り』の道か、どちらで汚れたのかが分かりません。
この歌詞は、ただ『汚れている』という視点だけではなく、多角的に物事を捉えてみよう。そうすると道が拓けるかもよ。という想いが込められているように思います。


僕はこの楽曲でどれだけ勇気をもらえたか。大好きな楽曲のひとつです。


ライブでは最後のラーラー・・・のところをみんなで歌うのが定番になっています。

窓の中から

自分を宇宙に浮かぶ部屋にして、その部屋の小さな窓の中から世界を見て、感じる想いを歌った楽曲。
その窓の中は自分だけの世界だから、他の誰とも分かち合えることができません。


色んな悩みや感情、痛みや苦しみを無かったことにしてきたけれど、窓の中に閉じ込めていた名付けようのない感情たちが、同じ想いを持った『君』と出会って、もう一人で多分大丈夫と進みだすという楽曲です。


この楽曲を聴くたびに、ちょうど開催中だったツアーのbe thereのメインイメージを思い出します。
きっと窓の中から見える星々が、みんななんだと思います。


生きている限り、これからも楽しい事だけではなく、辛い事もたくさん経験するでしょう。そんな時にこの楽曲を思い出し、また頑張っていこうと元気をもらえます。


窓の中からは、NHKの18祭にて1,000人で歌うための曲でした。
18歳は子供と大人の狭間にいます。多くの悩みや葛藤を抱いている若者に向けて書かれています。


藤くんは、今18歳の人、これから18歳になる人、かつて18歳だった人にも聴いてもらいたいと願いを込めていることから、色んな人に寄り添う楽曲だと思います。

飴玉の唄

藤くんの死生観と、『人を信頼する事を究極に表現した』という楽曲。
死へと向かっていく『君』への想いが込められています。


君という存在を信頼したから、裏切られる事はないし、さよならをしないから思い出にならないという、今この瞬間に生きている『君』という存在を大切にしていると感じます。


その上で、楽曲には『見えない』『死なない』『勝てない』という3つの神様が出てきますが、それら存在しているかどうかも分からない神様よりも、今目の前にいる人を大切にしたいと思えてきます。


神様はただの偶像に過ぎず、目の前の人の命の火が燃え尽きようとしているのに、祈っても救ってくれるわけではありません。


藤くんの叫びも切なくて、心が疲れている時はすごく泣けてきます。
僕はライブで花の名と飴玉の唄のコンボを聴いて、大泣きしたのは良い思い出です。

透明飛行船

小さな時の失敗がトラウマとなり、それが後の生き方に影響を与えてきてしまった。
そしていつか、いつもみたいに元気がなくて起き上がれなくなるほど精神的に辛くなった。
でもどうだっただろう、子供の頃はそんな悩みなって無かったよね。
いつから変わってしまったんだろう、思い出そうよ。


人は見た目には悩みが無いように見えても、実は大きな悩みを抱えていて、誰にも悩みを打ち明けられず、人知れず落ち込んでしまう。


一見幸せそうに見えても、不安や弱さを抱えていて、『平気なフリ』をしているけれど、話したり交流したりすると、その『平気なフリ』は、みんなもしているから、バレたりするんですよね。


そんな人たちへの藤くんが励ましを歌った楽曲です。


音楽的にはロックを前面に出していますが、歌詞にはプレゼントと同じく、藤くんの優しさがいっぱい詰まっています。
そして誰かの優しさに出会ったら、それを無くさないようにしようとアドバイスをしています。


人はひとりでは生きていけない。
楽曲と相まって、胸がキュンとなります。

【まとめ】

以上、泣きたい時に聴きたいBUMP OF CHICKENの楽曲 の7つを紹介しました。
これらの楽曲に共通しているものは、個と他者とのつながりなのではないかなと思っています。


泣きたい時や悩んでいる時って、人間関係が大半であったりします。
でも、人が悩んでいるのは話すと分かることはあっても、外から見ても分からないことが多いです。


一人でいたいはずなのに、他者とのつながり無しでは生きていけません。楽曲を聴いていると、そのことを再認識させられます。


特に僕のようなINFJタイプは、孤独が好きなのに、孤独が嫌いになって人肌恋しくなる時があります。
楽曲たちを聴くたびに、ひとりでは生きられないと再認識して、また頑張ろうという気持ちになります。


自分だけが痛みを感じているのではなく、他者も同じように痛みを感じているから、きっと理解し合えるはず。
だから自分らしく生きてみようよ。他者を頼って生きてみようよ。


楽曲を聴いて、共感して、涙できるのもそれが分かるからなんだなと。


BUMP OF CHICKENの楽曲たちは、リスナーである『君』にずっと問いかけているように思います。

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